生活保護反対派は頭悪いなと思う10のコト Time is NOT money Part 2

一言物申したい

生活保護反対派は頭悪いなと思う10のコト

3 日本にはお金がないと思っている

はい。ということで、3つ目は「日本にはお金がないと思っている」です。

生活保護反対派の中には、「生活保護費は自分たちが働いて収めた税金だから、働けるのに働かないでナマポをもらっている奴らはクソだ」と怒っている人たちが多数いると思います。

これはミクロの視点では正しいと思いますが、マクロの視点でみると間違いだと思います。

なぜなら、これは「生活保護費には毎年いくら使われているのか」そして「日本には今どれくらいお金があるのか」について調べてみるとわかりますが、実は日本は世界第3位の大金持ち国で、日本が持つ金融資産全体からみると、日本の生活保護費は全く大したことのない数字だからです。

まず、その証拠の1つ目がこちらです。


※世界の金融資産ランキング

これによると2021年に日本が持っていた金融資産は12.7兆ユーロで、日本円にすると約2000兆円になります。

これだけだと少しフワフワしてるので、さらに日本が裕福な証拠の2つ目として、マネーサプライ(マネーストック)という指標も使って説明したいと思います。

マネーサプライとは、実際の世の中の経済に出回っているお金の量のことで通貨供給量ともいいます。毎月、日本銀行が調査をして発表をしています。ただし国や金融機関が持っている現金は除きます。

というわけで、まずは日本銀行が発表しているマネーストック速報を見せます。

マネーサプライの指標にも上記の表の通り色々ありますが、そのうちの一つに、あらゆる金融資産の総合の数値である家計の金融資産(広義流動性)があります。

家計の金融資産とは、家計の経済状況や投資行動を把握する重要な指標として日本銀行「資金循環統計」で四半期ごとに発表されます。現金・預金、債務証券、投資信託、株式等、保険・年金・定形保証などを指します。

2023年6月末時点で、日本の家計の金融資産は2115兆円と過去最高を記録したと日経新聞が報じていましたが(その記事はこちら)、上記の最新のマネーストック速報をみると2117兆円となってますね。

また「All About」さんの記事によると、一般的にマネーサプライという時は、「M2+CD」のことを指すらしく、その内訳は以下の通りです。

M2+ CDの内訳

  • 「現金通貨」日本銀行券(お札)・貨幣(コイン)
  • 「預金通貨」当座預金・普通預金など
  • 「定期性預金」定期預金など
  • 「譲渡性預金」=(CD)第三者に譲渡できる定期預金で、自由に発行条件を定めることができる預金のこと
    ※出典 All About 「マネーサプライとは」より

表のM2が約1235兆円で、CDが約30兆円となっているので、以上のことから日本には少なくても約1260兆円〜最大で2115兆円ほどの金融資産があると考えられるでしょう。

うん。日本どんだけ金持ってんねん。これプラスで金融資産以外の道路とかビルとか、いろんな資産も足すと、日本がどんだけ恵まれてる国なのかが見えてきますよね。


※補助資料 「マネーストック統計の各指標の構成」:これをみるとM2にすでにCDが入ってるっぽいですけど、ここではまあだいたいこんな感じの数字だよねってところで書いてるので、その辺はごめんねごめんね。

そして生活保護費についてですが、厚労省の発表している「生活保護制度の現状について」からのデータによると、その額は約3.8兆円で、しかもその半分は医療費に当てられているみたいです。

さらに最新の財務省のデータだと約2.8兆円ってなってますけど、この数字は国の支出だけの数字ですかね?

生活保護費は国が3/4、地方自治体が1/4の負担になるので、おそらくそういうことでしょう。なので、やっぱり生活保護費は毎年約4兆円で、そのうち医療費が約2兆円ほどかかっているということで間違いなさそうですね。


※出典 財務省 「令和5年度社会保障予算のポイント」より

ということで、働けるのに働いていない人の生活費分の保護費は、毎年どんなに大きく見積もっても最大約2兆円ってことですよね?

日本には最低1260兆円あってそのうちの約2兆円だから、日本の富の1/630 (0.16%)、もしくは最大で2115兆円あるとしたら1/1058 (0.09%)だけです。

なので生活保護費って日本の金融資産の約0.1%に過ぎない額なんです。

やる気のない無能を無理やり働かせて社会を混乱の渦に巻き込むくらいだったら、日本の富の0.1%をそいつらにシェアして、好きなことして生きてもらってた方が、僕は社会のためだと思いますけどね。

そして、僕はこの話は生活保護費だけにとどめておくべきではないとも思っています。

どういうことかというと、まず、生活保護受給者の数は令和5年度4月時点で約200万人いるとされていて、その捕捉率は約20%と言われているので、現実には約1000万人もの人たちが生活保護レベルの生活をしているのだと思われます。


※捕捉率に関しては厚労省の公式のデータがなぜかないので、政府としては知られたくない情報なのかも…

そうなると単純計算で、生活保護費4兆円を5倍した最低20兆円あれば1000万人の人々は働きながら毎日ギリギリの生活をする必要がなくなります。また、日本の人口1億2000万人に生活保護費レベルの富を再分配するとすると、その額は20兆円の12倍なので約240兆円、

つまり1260兆円のうちの1/5をみんなに平等に分配すれば、多くの国民は長時間働く必要がなくなり、それぞれがその足りない分だけを働けばいい世界になります。

なので、全ての日本国民の資産から1/5だけ徴収して、それを均等に再分配することができれば、日本人のほとんどは金銭的にも時間的にも救われるのではないでしょうか?

ただそこで問題になるのが、この富の再分配システムで使える税金が少なすぎるところです。

2022年度の税金の収入は71兆円でした。

日本には最大で2115兆円近くも富があるのに、そのうちの70兆円しか社会には再分配されていないんです。

あとの2000兆円近くは分配されずに、誰かがその相当な割合を独占しているってことですよね?

おかしいよね?

だって普通に生きていくだけで絶対そんなにお金いらないよね?

まあこれは日本だけじゃなくて、さらに大きな目線でみると実は世界規模で起こっている事でもあります。

世界トップ26人の資産家の富と、世界下位50%の最貧困層の人々の富の量は一緒だと言われています。

つまり「働けるのに働かないで生活保護をもらっている奴らはー」とかそんなレベルで不満を持っている時点で、ナマポの呪いにかかりまくって、本当に大切なところが見えなくなってしまっているのではないでしょうか?

というわけで、少し脱線してしまいましたが、頭悪いなあと思った3つ目の理由は「日本にはお金がないと思っている」でした。

4 自分の仕事がいつまでもあると思っている

4つ目は「自分の仕事がいつまでもあると思っている」です。

まあ、これはもう遥か太古の昔から同じことの繰り返しなんで、みんなわかっていることだとは思うんですけど、技術革新があると生産性がめっちゃ上がるので、人間がいらなくなって、仕事が減るよねってことです。

まあ本来だったらこれはいいことのはずなんですけどね。

一応具体的に言うと、アメリカのサンフランシスコではすでにドライバーレスタクシーが運行していますし(その動画はこちら)、

Amazonは「Just Walk Out technology」と彼ら自身が呼んでいる技術を使って、無人のスーパーやコンビニなどの展開を進めていますよね。


※アメリカ サンフランシスコにある無人タクシー「WAYMO」


※Amazonの運営する無人の売店

あと「士業」系の仕事はAIに置き換え可能で危ないと言われていて、

具体的には、行政書士、税理士、弁理士、公認会計士、社会保険労務士、司法書士とかが将来なくなるんじゃねって言われてるらしいです。

あと最近だとAI自動生成イラストとかも流行ってて、イラストレーターの仕事が奪われ出したり、なんかもう何がいつなくなるのかとかようわからん感じになってきてますよね。

こういったことが「8時間労働はオワコン」の記事で紹介した、人間が機械の監督者になるって話に繋がってくるんだと思います。

まあ仕事がなくなるのは、楽できるからいいことなんですけど、問題なのはやっぱりそうなったときの受け皿がないことで、失業者へのサポートをどうするのかなんですけど、ベーシックインカム (BI) がない限りはもうナマポをもらうしか手はないので、あとで自分の首を閉めなくてもいいように、「みんなナマポ推進派でいた方がよくね?」って個人的には思ってます。

5 自分は “仕事” をしてると思っている

この辺はもう過去記事と重複してきちゃうので短くしますけど、YouTuberは面白い動画作ってるだけ、野球選手は高次元で野球してるだけ、お笑い芸人は面白いことしてるだけってことです。

つまり、それぞれ人生を豊かにするにはとても大事な要素ですけど、それって仕事ではないよね?

正直な話、もうそんなに人間がやれる仕事はないから、そういった趣味の活動が “仕事” としてできるようになっているだけで、実際の中身は仕事と呼ぶには少し無理があるんじゃないかなって思ってます。

まあそうなってくると、何が仕事で何が仕事じゃないかってことになってくるんで、めんどくさいんで仕事でいいんですけど、みんなもっとその仕事の中身や内容を見た方がいいんじゃないかな?

なので僕はそういったエンタメ系の仕事の人たちはみんな「ただのすごいプロのパフォーマー」「趣味に人生を捧げた人たち」としか思ってないです。

まあ、ある人にとっては神のような存在だけど、ある人にとってはただのその辺のおっさんにもなりうる存在ですね。

ただそれがインフレしすぎると、なまじ人気があってお金という形でみんなが投票してくれるので、なんやかんやで大金持ちになっちゃって、HIKAKINみたいに20億円の大豪邸を買って、1ヶ月の光熱費が16万5935円(電気代12万2760円、水道代3万8891円、ガス代4284円)になるみたいなことで、地球を破壊していく地球クラッシャーも同時に生まれてしまう危険性もあります。

まあこれはインフルエンサーに限った話ではないですけど、お金持ちの人たち全般に言えることですね。資源を無駄にしがちっていう。

なので、その生活ってあなたがやってる活動に本当に見合っているんですか?ということはみんなも常に考えた方がいいんじゃないかなと思っています。

つまり、本当の価値「使用価値」を、みんなでもっと見定めて行く必要があるんじゃないかと感じています。

というわけで5つ目は「自分は仕事をしていると思っている」でした!

Part 3へつづく…

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