人間ってこれ環境の変化に適応できてる? The Attention Fix

一言物申したい

最近の世界の進化はまじ早くてやばいね

こんちわ。クラッシャーです。

最近やっと涼しくなってきましたね。

9月ももう後半だけど、毎年こんなに暑かったっけ?残暑か。

そういえばジャニーズ問題ようやく全テレビ局でやばいこととして報道されましたね。まあこの問題はどう考えても昔からテレビや芸能の業界では当たり前のように知られていた話だったと思うので、茶番感がすごいですけどね。

今更感というか。

まあこの一件でテレビ離れがまたさらに加速していきそうですね!

で、話は変わって今回なんですけど、最近この本を読みまして、

タイトルは見てもらった通り「the attention fix 〜How to focus in a World that Wants to distract You〜」(邦題「スマホ脳」)というんですけど、この本はスウェーデンの神経学者 Dr Anders Hansen (アンデシュ・ハンセン博士)さんの世界的ベストセラーで、スマホやパソコン、SNSの長時間利用とかが人体にどんな影響を及ぼすのかっていうことをメインテーマに扱っています。

この本を読んで、「あー、人間っていまの環境にけっこう振り回されて生きてるのかもー」って思ったので、そう思った理由をこの本の一部、特に人類が歩んできた道のりと、たどり着いた現代での急激な環境の変化についても言及しながら書いてみたいと思います!

この本のメインテーマとはちょっとずれるので、本筋が気になる人はめっちゃ面白いのでぜひ本著を読んで見てください。

まあ今後ここのブログのネタとして紹介するかもしれませんが、

それじゃあ何はともあれ早速行ってみようぜ!

クラッシャーが解説するだいたい人類史!

まずいまの生活環境が生物の進化論的に言うと、異常なほど急激に変化していってる実感を持つために一度人類史を遡って見てみる必要があります。

人間にももちろん起源があって、それを知ることが今後の世界を生きて行く上での大事なヒントになっていると思っているので、まずはそれを紹介します。

『クラッシャーが解説するだいたい人類史!』
※何年前に何があったかとかは諸説あるのでだいたいこのぐらい的な感じで読んでね。あと歴史学者じゃないんでなんか間違いがあったらメンゴね。

・45億4300万年前 地球爆誕!

まず地球の年齢は45億4300万才です!やばいでしょ。(「やりすぎ都市伝説」ハローバイバイ関暁夫風)
こんなん何をどうやって計算したらわかるんですかね?天才やん!
・600万年前 ヒトとチンパンジー分かれる

なんか新聞の見出しみたいになってますけども、まあ地球誕生後何やかんやあって、約600万年前にヒトとチンパンジーが分かれたらしいです。もっと前は約800万年前にゴリラ、約2000万年前にオランウータンと分かれたみたいです。人間はゴリラよりチンパンジーに近いんですね。ちなみにこのチンパンジーから分かれた最古の人類をサヘラントロプス・チャデンシスというらしいです!なんかハリーポッターの呪文みたいでかっこいいね!
・20万年前 ホモ・サピエンスの登場

約20万年前のアフリカの東部に登場したホモ・サピエンスは現生人類とも呼ばれ、現代の人類の共通の祖先です。なので本著ではここを人類の歴史が始まった出発点としてカウントしていました。

その後アフリカからホモ・サピエンスは地球全体にユートピアを求めて旅立って行った…。まあつまりより良い土地を求めて冒険し出したってことですね。確かに歴史を振り返るとみんな冒険してますからね。こういったところが人間が生き残ってこれた理由の1つなのかもしれないですね。ちなみにここまでの人類の生活様式は狩猟採集で、食べ物を求めて常に移動し続けていた時代なので狩猟採集(Hunter-gatherer culture)時代とも呼ばれています!

・1万年前 農耕革命 (第1の革命)

ここで農耕革命が起きて農耕や牧畜を始めた結果、狩猟採取のために人類は歩き回る必要がなくなり定住を始めます。個人的にはこれを第1の革命と呼んでいます。人類史上の革命を何とするかは人それぞれあると思いますが、個人的には全部で3回革命が起きていると思っていて、その記念すべき第1回目がこれです。

革命が起こるたびに人間は新たな価値観の中に生きることになるので、その都度新たな価値観のアップデートが必要になっていきます。

なぜなら今回の場合、定住によって、モノの所有や、掟(ルール)、社会といった概念が生まれたので、ここまでの19万年間で培われてきた人間の性質との間に齟齬が生まれてしまうためです。

それまでは基本的にはすべてが自由な世界観に生きていたわけですからね。まあ食べ物なくて餓死とかしまくってたと思うけども。そして、定住が始まっても狩猟採集社会に残った人々のことを、定住社会の人たちは野蛮人扱いしていたみたいですね。

・200年前 産業革命 (第2の革命)

この辺りからようやく僕たちみんなが知っているような世界観になってきます。蒸気が開発され、そのあと車、電気、水道、テレビなどが出てきて、機械化によって生産性がめっちゃ上がったおかげでほとんどの人々が農業をやらなくなり、いろいろなものが発明されて人類がかなり豊かになった時代です。

これを僕は第2の革命と呼んでいます。なんかこう見ると革命の起こる幅がだいぶ短くなってきてますね。

・20年前 デジタル革命 (第3の革命)

インターネットが普及して、スマホやSNS、AIが出てきた時代です。
豊かさを通り越して、みんなが贅沢な暮らしをできるようになってきた時代ですかね。

この時代は人類の歴史でいうと20万年分の20年なので1万分の1、つまりたったの0.01%に過ぎません。

なのでこの時代に生まれた人々は狩猟採集時代に生まれた人々に比べれば相当運が良いですよね。

しかし、ハンセン博士は19万年間で培われた狩猟時代のDNAは、定住が始まってから今までの1万年間なんかではそうそう大きく変わることがないので、本著では現代の急激な生活環境の変化によって生まれてくる人間のDNA上での弊害について多く書かれています。そしてもちろんどう生きるべきかのアドバイスも!

人間の生存戦略と進歩の弊害

ハンセン博士が言うには、人間を含めた生物の生きる目的は2つあります。

それが、「Survive and Pass On Our Genes (生き残って子孫を残す!)」です。

その目的のために生物は様々な生存戦略をとっています。

例えば、キリンだったら他の生物が取れない高さにある食べ物を取るために首をめっちゃ長くする。

シロクマだったら、白い大地に体が同化するように毛皮を白くして、獲物に見つかりづらいようにするなどです。

そして、人間にとっての生存戦略は、色々あるとは思いますが、本著では特に人間の感情がキリンにとっての首、シロクマにとっての毛皮に当たるとハンセン博士は考えています。

しかしながら、このような生存戦略は本当に長い年月をかけて発現していくものなので、前の項で説明したここ1万年くらいの急激な生活環境の変化に人間の生存戦略がうまく機能しないことがあるのです。

つまり狩猟採集時代と現代ではDNA上ではかなり一致しているけど、その生活環境があまりにもかけ離れているために、色々問題が起きちゃうよねと言う話です。

その具体例を以下に少し列挙します。

食べ過ぎちゃう

狩猟時代では、全人類の半分が10歳の誕生日を迎える前に死亡して、そしてその寿命も長くて30歳ぐらいだったみたいです。

しかし、現代では10歳になる前に死亡するケースは約数パーセントで、寿命も女性が75歳、男性が70歳です。

そして当時の主な死亡理由は、飢餓、脱水、感染症、出血多量、誰かに殴打され死亡だったのに対し、現代は心臓疾患とガンです。

寿命が延びて多くの人が生き残ることができる時代になったおかげで、世界の人口はますます増えてきています。

世界人口の変化

Year World Population
2023 8,045,311,447
2000 6,148,898,975
1900 1,600,000,000
1850 1,200,000,000
1804 1,000,000,000
1760 770,000,000
1700 610,000,000
1600 500,000,000
1500 450,000,000
1400 350,000,000
1200 360,000,000
1100 320,000,000
1000 275,000,000
900 240,000,000
800 220,000,000
700 210,000,000
600 200,000,000
200 190,000,000
-200 150,000,000
-500 100,000,000
-1000 50,000,000
-2000 27,000,000
-3000 14,000,000
-4000 7,000,000
-5000 5,000,000

出典 Worldometer

これ以外にも色々な違いはありますが、とりあえず現代では餓死しなくなった代わりに、肥満が増えました。

データでいうと世界の大人の13%が肥満で、大人の39%と子供の5人に1人が食べ過ぎ(オーバーウェイト)らしいです。

これはなぜ起こるのかと言うと、私たちの先祖達はいっぱい食べたほうが生き残る可能性が高かったため、それをDNAに書き込んだからです。

狩猟時代では普通に食べているだけだと、次の日も同じだけの食べ物に出会えるかわからないため、普通の食生活の人間は生き残れず淘汰されたはずです。代わりに、食べられるときにできるだけ食べておく、特に高カロリーの食べ物をより美味しく感じるように進化した人間の方が生き残ったので、その遺伝子が子孫にも代々伝えられてきたと考えられます。

なので人間はそもそも食べ過ぎちゃうようにできてるってことですね。お腹がいっぱいでも、高カロリーの食べ物をみるともっと食べたいという感情が湧くようにプログラムされているのです。

これが現代の食べ物にあふれた社会では人間の生存戦略がうまく機能しないために、食べ過ぎて肥満が増えてしまった理由です。

ずっとストレスに感じちゃう

人間には危険と直面した時に脳内で「HPA axis (エイチピーエーアクシス)」と呼ばれるセンサーが反応して、恐怖や怒りを感じ、ストレスホルモンのコルチゾールやアドレナリンが出ます。その後その危険な状況を解決しようと「Fight or Flight mode (戦うか逃げるかモード)」に移行するのですが、このストレスを感じるセンサーが現代のストレス社会で作動しまくっているために、人々はちっちゃいことでもすぐイライラしちゃったりするとハンセン博士は話します。

このセンサーが発達した理由としては、もちろん生き残るために必須の能力だったからです。

例えば狩猟時代に人間がライオンに運悪く出くわしたとします。そこで人間の脳内で瞬時にこの「HPA axis」センサーが作動し、恐怖(感情)などを覚えてストレスホルモンのコルチゾールやアドレナリンが出ます。これは心拍数を上げて体を「Fight or Flight mode (戦うか逃げるかモード)」にして戦うか逃げるかをすぐに選択できるように準備をさせるためです。

で、このセンサーがライオンに出くわすなどの命の危険に出くわすことが減った現代では、実は仕事の締め切りや、家のローンの支払い、SNSで全然いいねもらえない時などにも反応しちゃっているらしいです。

ライオンとの邂逅は一瞬かもしれませんが、現代のストレスがかかる状況は比較的長いことが多いです。つまり常時「Fight or Flight mode (戦うか逃げるかモード)」で生きている人が出てきちゃうということです。

その状態だと、脳は生き残ることを最優先するために、以下のようなことを後回しにします。

・睡眠 後にしよう!

・食事 後にしよう!

・子孫を残す 後にしよう!

過剰なストレスで寝れなくなったり、食欲などが減退したりするのはそのためです。でも適度なストレスは感覚を研ぎ澄ますためには必要みたいです。

「Fight or Flight mode (戦うか逃げるかモード)」では、人間は細かいことは考えられなくなるので、とにかく目の前の問題をすぐさま解決しようと必死になります。

そのせいで、目の前に落ちている靴下に対しても、「おい…この汚ねえ靴下野郎はこんなとこで一体何してんだよ!」とイライラするくらい余裕がなくなってしまうのです。

時代の変化とアップデート、「第4の革命」

というわけで、以上のようなことが書いてあるのが、この「the attention fix」です。

まあここまでは前段みたいなもので、こっからこのデジタル革命後の世界で人間がどう生きたらいいのかなどを説明してくれているので、皆さんよかったらぜひ読んでみてね。

そして、個人的に今後でとても注目している点としては、デジタル革命後の先の世界、第4の革命が起こった後の世界で人間がどのような価値観で生きていくのかということです。

僕の予想では、以前の未来予測の記事でも少し書きましたが、第4の革命では「ベーシックインカム・週15時間労働・国境のない世界」が実現した世界になると思っていて、YouTubeを早めに始めたHIKAKINみたいに、常に価値観のアップデートをみんなもしていった方が色々と先取りできて得だと思うので、今後も面白そうだなと思った価値観やトピックはここでどんどん紹介していきたいと思います!

ちなみに、第5の革命は「メタバース」かな?とうっすら思っています。(それも第4の革命のうちに入るかもしれないですけど。)

ジャニーズ事務所やヤッテモーター(ビックモーター)の問題は彼らが旧時代の価値観に取り残されて、価値観のアップデートをしなかった結果起きた必然だったのかなと思っています。

はいというわけで今回は以上ですー。

それではまた次回お会いいたしましょうぜ!!!

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