人生は遺伝で決まるのか?環境で決まるのか?
こんちわ。クラッシャーです!
なんか、今度からNHKは「インターネット配信」も今後の必須業務にするって言い出して、しかもそれが5月の国会で改正放送法として正式に可決・成立しちゃいましたね。。。
今はまだスマホやパソコンを持っているだけでは、受信料からちゃっかり名前を変えている「視聴料」を支払う義務は発生しませんが、それはもちろん「今はまだ」というだけで、今後はおそらく、インターネットに接続できる設備があるだけで、「視聴料」の支払いを義務付けるように法解釈を変えてくることが十分に予想されます。
あのさ、この件もそうだけど、NHKの予算についても承認してる国会議員たちはまじでいい加減にしろよ。
国民の多くはスクランブル化を求めてるんだよ?普通に見たい人だけが見れればええやん。そもそも世界的には公共放送がない国もいっぱいあるし、水道、ガス、電気とかの「止まったら即命の危機」になるような公共サービスでさえお金払わなかったら止まるんだよ?
なんでNHKは電波止めないで、受信料払ってない人に永久にフリーライドさせてるの?
今現在、最新の参議院総務委員会での情報では、NHKに不払いをしている件数は1007万件で、これは全体の22%になっていることが判明しています。
そして真面目に払っている78%の人々がこの払ってない人々の分まで受信料を負担しています。
しかし、NHKは年間140件ほどしか裁判をしないので、そのペースだと全部の裁判が終わるまでに7万年かかります。
だから僕言ったよね?テレビ買うときに受信料契約の締結を義務付けるようにして、払わない奴からガンガン裁判しろって。
それしないんだったらスクランブル化しろって言ったよね?
え?僕がいつそんなこと言ったのか?
こちらをご覧ください。
最近知ったんですけど、郵便物って「受取拒絶」することができて、これをすると架空請求、いたずら等の迷惑な郵便物を相手側に無料でそのまま返送することができるんです。
この制度を利用して、今のアパートに住み始めた2年ほど前から定期的に届く、この「特別当て書郵便」と呼ばれるNHKの受信契約書が入っている郵便物を、今の僕の気持ちも添えて届き次第直ちに返送するようにしています。
どうか、僕の気持ちがいつかNHKさんの心に届きますように。
はい。というわけで、今回は「遺伝」についての話をしたいなと思います。
今回紹介する内容は、橘玲さんのベストセラー「言ってはいけない 残酷すぎる真実」からの引用が元になってます。
今回はその中の数章を、僕なりの解釈なんかも織り交ぜつつ簡単に紹介したいなと思います。
興味のある方は例によって僕全然貸しますし、BOOKOFFでも安く手に入るので全部の内容が気になる人はぜひ読んでみてください。
それでは早速行きましょう。社会を良い意味でクラッシュクラッシュ!!!
わたし=遺伝+環境
まず、そもそも「遺伝」とは何か?
遺伝とは、親の特徴が子どもへ受け継がれる現象のことです。
そして、「遺伝子」とはその特徴が記録されている情報のことです。
人間は25000種類以上の遺伝子を持つとされていて、それは例えば、運動能力に関係する遺伝子、言語能力に関する遺伝子など多岐に渡ります。
ちなみに、遺伝子は細胞の核にあるDNAという物質の中に存在しています。
※出典 「アスレシピ」
そして、行動遺伝学上では、「人の特徴(形質)=遺伝+環境」で表すことができるとされています。
つまり、あなたという存在は、遺伝と周りの環境によって決まるということです。
そして、遺伝の影響が強い特徴には環境があまり影響せず、逆に遺伝の影響が弱い特徴には環境の影響が強く出ます。これを遺伝率と言います。(遺伝率は双生児の研究から統計的に推計されています)
言い換えると、遺伝率とは「生まれ持ったものが、本人の努力や周りの環境によってどれくらい変化するのかの指標」とも言えると思います。
つまり、遺伝率100%の特徴は、本人の努力や環境によっても全く影響されないということです。
その代表例が指紋です。指紋の遺伝率は98%なので、生まれ持った指紋はその後の人生でもうほぼ変えたりとかはできないです。
「俺はもっとアーティスティックな指紋がいいんだああああ!」と思って、指紋を変える努力を一生懸命にしても、もうどうしようもないよってことですね。
さらに、「環境」については「共有環境」と「非共有環境」に分かれます。
「共有環境」とは家庭内での環境のことで、一般的には「子育て」の影響のことを指します。
一方、「非共有環境」とは、家庭環境以外の「きょうだいが異なる影響を受ける環境」のことで、行動遺伝学上では特に「友だち関係」の影響のことを指すことが多いです。
それでは、一般知能(IQ)などを代表とする様々な人間の形質が、「遺伝」と「環境」どちらにどれほど寄与しているのかがまとまった表があるので、それを次に紹介します。
子育てが影響する形質は実はあまりない
まずは「言ってはいけない」に記載されていた表を載せます。
※出典 橘玲「言ってはいけない 残酷すぎる真実」より
※出典 マネーポストWEBより
他にもネットで、一般知能における共有環境の寄与度に違いがある表が出てきたので、それも一応載せておきます。
※出典 安藤寿康「遺伝と環境の心理学」(2014)より
ちなみに、この3つ目の表の上段部分は、先ほど少し言及した、遺伝率を求めるために必要な双子の相関係数(どれだけ似てるか)のグラフで、これをもとに一卵性と二卵性の双子の類似度合いを比べて、遺伝率は計算されます。
一卵性双生児は遺伝子が100%一致し、二卵性はその50%が一致しています。ですので、一卵性の相関係数が1に近づき、さらに二卵性の相関係数がそのちょうど半分になる時、それは遺伝による影響が強いと言うことができます。
共有環境の影響があると言えるのは、一卵性と二卵性の相関係数が似ている数値(2:1以上)になる時で(本来であれば類似度が1/2になるはずなので)、遺伝の影響がその差分しかないことを示します。
以上のそれぞれの表を見てもらうとわかる通り、本の中でも言及されていますが、共有環境が影響する項目は、言語性知能(親の母語)と宗教性、あとは学業成績くらいで、基本的には共有環境が影響する形質は少ないです。
なので、親が話す言葉や宗教、または多少の学校の勉強は教えることができますが、それ以外の性格とか、才能系の能力は親が子供に教育で教えることはかなり難しい、というよりももはやできないと言っていいレベルであることが、この行動遺伝学のデータ上からはわかります。
子どもが親の言うことを聞かないのは、「こころ(パーソナリティ)」が非共有環境の「友だち関係」の影響を強く受けるからです。
このことを初めて「集団社会化論」として提唱したのが、在野の心理学者ジュディス・リッチ・ハリスです。
彼女の経歴を少し紹介します。
彼女はハーバード大学で心理学の修士号まで取得しましたが、博士課程で落とされ、研究者の道を断たれました。さらに39歳の時に自己免疫疾患の難病を発症し、それ以来ずっと闘病生活をしていました。しかしハリスはそんな中でも研究の夢を諦めず、当時誕生したばかりのインターネットを使って、様々な学術論文に目を通し、研究者たちにEメールで質問するという自己流の「研究」を続けた結果、「非共有環境」について次第に興味を持ち、1998年に「子育ての大誤解」という本を、著名な進化心理学者・言語学者のスティーブン・ピンカーの後押しもあって出版し、高い評価を得ました。そしてその後、アメリカ心理学賞を授与され、研究者としての「名誉」を回復することになりました。
ちなみに、その賞は、かつてハリスを「研究者失格」と見なしたハーバード大学心理学部長ジョージ・ミラーの名を冠したものだったそうです。
あれ?これってさ、
彼女ってまんま「ダークホース」だよね?
自分の小さなモチベーション(micro motives)と、自分の戦略に従って生きた結果、気づいたら成功していたパターン。
つまり彼女も「ダークホース・マインドセット」で生きてたんだって思いました!
そうです、なので彼女の経歴を紹介したのは、ただそれを言いたかったからです!
また、ハリスは別に「子育ては無力だ」と言っているのではありません。
むしろ逆で、親が与える環境(友だち関係)が子どもの人生に決定的な影響を及ぼすということを言っています。
これは詳しくは本を読んでいただきたいとは思いますが、人は友だち関係の中で自己を確立して自分のキャラを作っていきます。
その中で、自分の才能を運よく活かせるキャラになれればいいですが、例えば、黒人集団の中でよくある、「本当は学問が好きで勉強したいけど、それをするとガリ勉だと思われて仲間外れにされるからできない」みたいな環境に陥ると、その子の持つ才能がうまく活かされずに、ギャングになって終わってしまうなんてことが起きます。
ですので、大事なことは、「その子が何に興味があって、何が本当は好きで、何を大事だと思っているのか」を、日々対話をしながらコミュニケーションをとって聞いてあげることで、その子の持つ才能を活かせるような環境を一緒に考えてあげること、ですかね。
ただ、どんな友だち環境が待っているのかはぶっちゃけ運なので、もちろん親が介入できないところも多く、その辺は注意が必要だとは思いますが。
まあ、つまり人生は遺伝で決まるのか?環境で決まるのか?っていうのは、やっぱりそういうことではなく、人生はやはり「ほぼ運で決まる」ってことだと思いますね。
だが、お前の人生はお前が決めろ
というわけで以上が「遺伝」に関する概要です。
「言ってはいけない」と言ってる時点で、著者の橘玲は理想タイプっぽいですよね。
本のあとがきでも「ちなみに私は、不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。きれいごとをいうひとは、いくらでもいるのだから。」と述べていました。
今回、この本を改めて少し読み直して思ったことは、やっぱりアカデミックな知見ってめっちゃ大事だなってことです。
ヒトラーは優秀な遺伝子だけを後世に残そうと思って、ユダヤ人の大虐殺を実際に行いましたが、「まずそもそも優秀な遺伝子ってなに?」って思いますし、「人に上も下もねぇよ」とも思います。
なので、ヒトラーってただの「めっちゃ頭悪いやる気のある無能」だったんじゃないのかな。
やらかし度合いで言ったら、金色のガッシュでいう「シン級呪文」レベルのやばさだと思いますね。
やっぱり、正しい知識がないと、「自分の勝手な思い込みで自分だけのオリジナル理論を構築して、さらにやる気があるとそれをまじで実行してしまう」ということが起きちゃうという。というか、これがやる気のある無能の定義なのかもしれませんね。
あと、ちょっと話は変わりますが、「幸福のホルモン」と呼ばれるセロトニンは、脳内の濃度(セロトニンレベル)が高いと楽天的になり、レベルが下がると神経質で不安を感じやすくなるとされてるみたいで、このセロトニンを運ぶトランスポーター遺伝子には、伝達能力が高いL型と伝達能力が低いS型があって、その組み合わせでLL型、SL型、SS型の3つが決まるらしいです。
そして、この分布は大きな地域差があるみたいで、日本人の場合、約7割がSS型で、LL型は2%と世界で最も少ないらしいです。
これを知って、「だから日本にはキョロ目とヒラ目が多いのか」って納得できました。遺伝的な問題なので、仕方なかったということですね。
つまり、周りと違うことをすると、仲間外れにされる危険性が高まるので、不安を感じやすい日本人はキョロ目やヒラ目になりやすい…と。
なんか、今までそのことをめっちゃ批判してしまってすいませんでした。
足の遅い人に、「なんでお前は足が遅いんだ?」っていうのと一緒で、「はい。生まれつきなんで」って言われて終わるだけっていうね。そういうやつね。
まあ、確かに周りが僕みたいに、「なんか気づいたら勝手になんか色々変なことやってて全然言うこと聞かない」みたいなやつばっかりだと社会は混乱の渦へと一直線ですからね。
まあ、今回結局何が一番言いたかったのかというと、それでもやっぱりみんなもっと自分に正直に生きたほうがいいんじゃね?ってことです。
色々無理して頑張っても、それってもう「無理してる」って時点で、自分の体とこころに合ってないってことなんじゃないのかなと思うのでね。
つまり、「ダークホース・マインドセット」でいう、「自分のFit」に悪いことしてるっていうやつ。
まあ、僕は今後も自分のFitに合わせて、自分らしく生きていこうと思ってるので、それでなんかどんどん色々やっていこうと思ってまっする。
以上です。
おわり。