今年もう暑くね?やばくね?
こんちわ。クラッシャーです。
4月7日の日曜日に、僕の大好きなバンド「L’Arc〜en〜Ciel」のライブに行ってきました〜
場所はさいたまスーパーアリーナです。ラルクのライブに行くのは2017年以来だったので、前日は遠足前の小学生並みに興奮して眠れずに、当日の朝を迎えました。
雨が降るかと思いましたが、晴れて良かったです。
掲示板とツアートラック。
ライブはもちろん最高でした!次またこのメンバー4人が集まれる日はやってくるのか…
ぜひまたラルクのライブに行けますように。
終演後のアリーナの天井が虹色になってました。ちなみに、この光る棒は4000円しました。
と言うわけで、「あれれ〜?おかしいなあ〜?まだ4月なのになんだか暑いな〜。」
みなさん、そのように感じていないでしょうか?
まだ4月なのに、なんだかもう5月とか6月くらいの暑さになってきてますよね?
やばいでしょ。
気象庁によると4月後半からは真夏日になる日も出てくるんだとか…。もうほんとこの気温、どうかしてるぜっ!
そんなわけで、今回は地球温暖化と気候変動のヤバさについて紹介したいと思います。
この2つについての本を最近読み終えて、このままだと地球はマジで終わるなと、僕は相当な危機感を持っているのですが、そのヤバさが一般的には全然知られていなくて、そっちの方が色々問題だなとも思いつつ、まあ、とにかくもう家でこの本を読んでいるときには出川さん並みに「やばいよやばいよ〜」と連呼してしまうくらいでしたよ。
ちなみにその読んだ2冊と言うのがこちらです。
ノーム・チョムスキーさんとロバート・ポーリンさんの「Climate Crisis and the Global Green New Deal (邦題:気候危機とグローバル・グリーンニューディール)」と斎藤幸平さんの「人新生の『資本論』」です。
人新生の方は地球温暖化問題に関連して、さらに世界中で起こっている資本主義がもたらす様々な問題についても書いてあるので、個人的にはこっちの方がオススメです。
より詳しく知りたい人はブックオフとかで安く売ってますので、ぜひ実際に読んでみてください。なんなら、言ってくれれば僕のやつも全然貸します。(でも借りパクはしないでね。お願いしますよ。)
とうわけで早速行きましょう。今回も、いい意味で社会を、、、クラッシュクラッシュ!!(ここの読み方は「NHKを、、、ぶっ壊す」と言う時の間で読んでください。)
何が問題なのか?
はい。ではまず、地球温暖化の何がやばいと言われているのかを説明したいと思います。
もうみんな知っているとは思いますが、一応、地球温暖化というのは、二酸化炭素などを代表とする温室効果ガスの過度な排出によって、地球の平均気温が上がってしまう人為的な現象のことで、その温暖化のせいで地球規模で様々な気候変動が起きまくっています。
気候変動とは例えば、夏の熱波や、干ばつ、巨大台風や大雨、海面上昇、生物多様性の喪失などのことをさします。
気候変動における政府間パネル(IPCC)は、「地球の平均気温の上昇を産業革命前(およそ250年前)の気温と比較して、2100年までに1.5℃未満(どんなに妥協しても2℃未満)に抑えないとやばいよ、地球規模で様々なやばい問題が起こりまくるよ」と警鐘を鳴らしています。
そして、2016年のパリ協定で、日本やアメリカなどを含む世界195カ国がこの目標に向けて取り組んでいくと決めました。(ちなみにアメリカはその後、2017年にトランプ前大統領政権下で「地球温暖化は作り話だ」といって、2020年にこの枠組みから脱退しましたが、その後、バイデン政権下で2021年に復帰していて、出たり入ったりを行ったり来たりしてます。)
この問題の肝は、一度この目標を達成できずに、例えば2℃以上地球の平均気温が上昇してしまった場合、もう以前の地球環境には戻れないと言われていることです。
それは2℃を超えると加速度的にその影響が地球全土を襲うからと言われているためで、そのポイントのことを「Tipping Point (ティッピングポイント)」または、そのポイントを超えるともう後戻りできないことから、「Point of No Return ポイント・オブ・ノー・リターン」などとも呼ばれます。
地球温暖化はこのように実は不可逆的な問題なので、いますぐに対策やアクションを取っていかないといけません。一度ティッピングポイントを過ぎればもう後戻りはできませんからね。
ちなみに、オックスフォード大学の物理学教授で2018年のIPCCレポートの筆頭筆者だったレイモンド・ピエリーハンバードさんは「もうみんなパニックになる時だ。私たちはいま非常にトラブっててやばい。」と話していますが、そのヤバさは一般的には全然伝わってないのが現状です。
そして、この目標を達成するために、人類が絶対に行わないといけないことが、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を段階的に完全に0にすることで、それはつまり、現在の化石燃料主体の生活から、クリーンエネルギーと呼ばれる、風力や太陽光などの再生可能エネルギー主体の生活、脱炭素社会へと移行する必要があるということです。
IPCC発表の具体的なスケジュールとしては、まず2030年までに世界の温室効果ガス排出量を45%削減して、2050年までに完全に0にすることとしています。
ちなみにプランBはないです。今の所はこれをやるしかないです。
それでは、現在この計画は順調にいっているのか?
みなさんはどう思いますでしょうか?
その答えは、現在の地球の平均気温が産業革命前と比べて何度上昇しているのかを見てみるとわかります。
目標は1.5℃、最悪でも2℃までです。これを超えたら終了です。
では、現在の地球の平均気温が何度上昇しているのかというと…
1℃です!
そうです。正確には1℃+ちょっとまでもう上昇しちゃってるんです。
…やばいでしょ。
ちなみにこのペースで行くと、2030年の時点で目標の気温上昇1.5℃を超えてしまい、2050年までに2℃、2100〜2150年(諸説あり)までには4℃以上の気温上昇が起こることが危惧されています。
…げきやばいでしょ。
何が起きるのか?
というわけで次は、もし以上のようにIPCCの計画が失敗に終わった場合に、具体的に何が起きてくるのかを紹介したいと思います。
日本の被害予測
まず、例え2℃の上昇であっても、サンゴが死滅し、漁業に大きな被害が出ます。そして、夏の熱波で農作物の収穫にも影響が出て、さらに、毎年夏に、各地に傷跡を残すような巨大台風が襲うようになります。
豪雨の被害も大きくなって、2018年の西日本豪雨の被害総額は1兆2000億円にものぼりましたが、この規模の豪雨が発生する可能性が年々高まっていきます。
最近もニュースで、大雨などによる異常気象などが原因でアフリカなどのカカオの収穫に被害が出ていて、カカオ争奪戦によるチョコの価格高騰の問題がニュースになっていました。
そして、南極などの氷床の融解などによって起きる海面上昇は、島国である日本には深刻な被害をもたらします。気温上昇が4℃まで進めば、被害は壊滅的なものになり、東京の江東区、墨田区、江戸川区のような地域では、高潮によって多くの地域が冠水すると言われています。
大阪でも淀川流域の広範囲の部分が冠水する予測があり、さらに、沿岸部を中心に日本全土の1000万人に影響が出るとも言われています。
世界の被害予測
世界規模で見れば、この海面上昇によって、億単位の人々が現在の居住地から移住を余儀なくされることになります。そして、人類が必要とする食料供給が不可能になり、経済損失も莫大で、年間27兆ドルになるという試算もあります。
そして、具体的な被害としては、インド南西に位置する小さな島国モルディブ は世界初の水没国になるかもしれないと言われていますし、熱波などの影響でも、イラクやイラン、発展途上国の多くの街で人がもう住めなくなり、移住を余儀無くされる可能性が高いです。
現在の地球の気温は12万年前の気温に近づきつつあり、その時の海面は現在よりも6〜9メートル高かったと言われています。海面上昇の被害などは島国が中心になってくるので、上記の通り日本も人ごとではないです。
あとは、被害予測というか、実害がもうすでに世界各地で出ています。
2017年にはプエルトリコをハリケーン・マリアとイルマが襲い、マリアに関してはここ80年で最悪の被害を出しました。プエルトリコ政府の推定では、この2つのハリケーンで3000人が死亡し、その年の80%分の価値のあった作物が失われ、その年のプエルトリコのGDPの90%に相当する9000億円もの土地や建物などの資産がダメージを受けました。
また、2023年の4月の時点で、地中海沿岸地域、例えば、ポルトガルやスペイン、モロッコ、アルジェリアなどでは、気温が地球温暖化の影響で最高記録の40℃に達しています。本当だったらこの地域はこの時期には雨が降る季節になるはずでした。本当にやばいね。(ちなみに40℃というのはジャグジーに安全に入るための最大温度として定められている数字らしいです。)
科学ジャーナリストのマーク・リナスは、「気温上昇が4℃までいくと、北極の永久凍土が溶け出して、そこからメタンや二酸化炭素を発生させ、地球温暖化をさらに推し進める。また、北極海の氷が溶けて、300万年ぶりに北極点が海だけになり、ホッキョクグマなどの北極の氷に寄与して暮らす種は絶滅し、南極も深刻なダメージを負うかもしれない。また、このことは5メートルのさらなる海面上昇を引き起こす恐れがあり、多くの島国が水没する可能性が出てきて、ヨーロッパでは、イタリア、スペイン、ギリシャ、トルコなどで砂漠が広がるだろう。」と予測しています。
イスラエルの気候学者バラク・リケビックは、「人々は理解できてない。私たちがここで何を話しているのかを。全てが変わってしまうかもしれない。呼吸のための空気。日々の食べ物や飲み水。身の周りの土地。海や季節、日々の当たり前の生活が。我々の子供達はその変化に順応できるのか、それとも順応できずに絶滅してしまうのか。私はもうその時にはいない。そのころに生きてないことが幸福とさえ思うよ。」と話しています。
というわけで、このまま人類が何もしなければ、このような被害が恒常的に続いていく可能性があり、その被害を一番に受けるのは、バラクさんのいう通り我々ではなく、未来の子供達です。
誰のせいなのか?
では、この状況は一体誰のせいなのか?
または、言い換えると、誰が一番温室効果ガスを排出してきたのか?
その答えは、1800年の産業革命の時代まで遡るとすると、アメリカと西ヨーロッパの国の人たちとなります。
こちらをご覧ください。
※出典「人新生の『資本論』」
現在、世界では年間約350億トンもの二酸化炭素が排出されている状態ですが、1800年から最低でも1980年までの間に、このアメリカと西ヨーロッパ2つの地域で排出された二酸化炭素の総量は全体のおよそ70%にものぼります。
さらに、各国の人口ごとの二酸化炭素排出量でみると、この差はさらに大きくなります。
例えば、1980年以降、アメリカの毎年の平均の国民一人当たり二酸化炭素排出量は21トンで、これは中国の14倍(1.5トン)、インドの42倍(0.5トン)になります。
確かに、現在の二酸化炭素排出量で見れば、2017年に98億トンで中国が1位(全体の27%)で、アメリカの53億トン(全体の15%)を大きく上回っていますが、これは人口一人当たりで見ると、中国は7.0トンとなり、それでもアメリカの16.2トンの半分以下の数字になります。
※出典「人新生の『資本論』」より。チョムスキーの方の数字を採用したため、上記と若干数字が違ってます。
まあ、つまり、世界的には、化石燃料の消費量が多い国=所得が高い国になっていて、さらに所得が多ければ多い人ほど、二酸化炭素排出量も多くなっています。
そのデータがこちらです。
世界のトップ10%の富裕層が、日々の生活の消費活動から出る二酸化炭素排出量全体のおよそ50%を出していて、下位50%の人々は全体の10%しか出していません。
裕福な国ほど、化石燃料を燃やし、それによる経済活動の恩恵でより多くの商品やサービスを享受し消費している一方、それによる被害のしわ痩せは、その恩恵を受けられない途上国をはじめとするグローバル・サウスの国々の人々へといっていて、しかもそこから温暖化の被害が深刻化していくという最悪の責任転嫁が起きてます。先進国の便益のコストを払っているのはグローバル・サウスで暮らす人々なんです。
世界にはまだ14億人も電気がない状態で暮らしている人々がいて、彼らには夏の熱波に耐えるためのエアコンがないですし、防潮壁などの気候変動に対応するための設備を備えるだけの余裕もありません。
しかし、彼らにまず地球温暖化による気候変動の猛威が直撃します。それは例えば、干ばつが発生しやすいサブサハラアフリカの地域や、台風に弱い南や東南アジアの地域で、世界で最も貧しい人々が住む場所です。
このように、富の不均衡がそのまま、地球温暖化への問題にがっつりと関係しているため、世界中ではこれに怒ったグレタ・トゥーンベリをはじめとする環境活動家たちが、デモ活動などを通して社会に対して声をあげ続けています。
続いて、こちらもご覧ください。
※出典「人新生の『資本論』」
うん!色々とバグってるね!
やばいでしょ。
さすがに、やり杉内。。。
このようなデータを見ると、いまの先進国を中心とした、化石燃料による「安心・便利・快適」な暮らしが、どんだけ地球にダメージを与えているのかがよくわかりますよね。
基本的に、このような日本人などが享受している”豊かな暮らし”って、だれかが犠牲になっています。
自動車の鉄、ガソリン、洋服の綿花、牛丼の牛肉にしても、グローバル・サウスからの労働力の搾取と自然資源の収奪によって成り立っているだけです。
ちなみに、今更ですが、グローバル・サウスというのは、グローバル化によって被害を受ける領域ならびにその住民のことです。
具体的な被害の事件を挙げるならば、例えば、イギリスのBP社が引き起こしたメキシコ湾原油流出事故、多国籍アグリビジネスが乱開発を進めるアマゾン熱帯雨林での火災、商船三井が運行する貨物船のモーリシャス沖重油流出事故などがあり、2019年にはブラジル・ブルマジーニョ尾鉱ダムの決壊事故で250人以上が死亡しました。
このグローバル・サウスの問題に関しては長くなっちゃうので、また別でやりたいと思いますが、全部「人新生」の本の中にまとまっているので、それを読んでもらった方が早いかもですけど。
ちなみに、このようなグローバル・サウスからの搾取によって成り立っているライフスタイルのことを「帝国的生活様式」と言います。
このように、温暖化はそれ自体が問題なこともありますが、その背景にはグローバル・サウスからの搾取の問題、エッセンシャルワーカーの待遇の問題、資本主義による本源的蓄積の問題など、様々な問題が複合的に絡み合っています。
そして、最後にちょっと余談ですが、地球はいま氷河時代(地球上に大陸並みの氷床がある時代)で、それはさらに、とても寒くなる氷期と、少し暖かくなる間氷期(現在)に分かれ、この2つの時代が一定のリズムで繰り返されています。
氷期の基本的な期間は10万年で、間氷期の平均的な期間は1万〜1万5000年です。この変化の間に天文学的な原因によって、大気中のCO2の濃度も変化しています。
産業革命前のCO2濃度は280ppm(上図参照)で、氷期の時は180ppmです。ですので、氷期と間氷期の差はだいたい100ppmになります。
一方で、産業革命前から現在まで、CO2濃度は280ppmから400ppm(上図参照)に増えていて、その差は120ppmです!つまり氷期と間氷期の変化を超えるくらいの変化を、人間活動で起こしていることになります。
これが人間活動の影響が天文学的な影響に匹敵するような大きさになってしまっていることの証明です。
このことが昨年ニュースになっていました。
※このニュースの動画が見れなくなっていたので、スクショしといたやつだけ一応貼っときます。
何をしたらいいのか? the Global Green New Deal
まあ、色々書きましたが、で問題は、結局私たちは何をしたらいいの?ということですね。
IPCCの計画を達成するための案は色々と出ていて、様々な科学者や、本でチョムスキーが提唱していたのが、「グローバル・グリーンニューディール」です。
グローバル・グリーンニューディールとは端的にいうと、再生可能エネルギーや電気自動車を普及させるための大型財政出動や公共投資を行うプロジェクトのことです。
これもちょっと人によって話す内容が違ったりするので、今回はチョムスキーが本の中で話していたグローバル・グリーンニューディールの要旨を説明します。
チョムスキーは本の中で、主に4つの優先事項を明記しています。
1、上記で示したIPCCの計画通り、2100年までに産業革命前と比較して、地球の平均気温の上昇を1.5℃未満に抑える。そのために、2030年までに世界の温室効果ガス排出量を45%削減して、2050年までに完全に0にする。
2、劇的なエネルギー効率基準の上昇のため、そして風力や太陽光をはじめとする再生可能エネルギーを世界中にあまねく平等に広く普及させるために、公共と民間合わせての大型投資を行い、世界中すべての地域でグリーンエコノミーへの移行を行う。この投資事業の補助的な政策として、森林伐採をやめ、植林を進める活動も並行して行う。
投資の具体的な金額としては、2024年の初年度に400兆円($2.6 trillion)、2024年から2050年にかけて毎年世界GDPの2.5%に当たる690兆円($4.5 trillion)、27年間の投資サイクルの総額は1京8000兆円($120 trillion)とする。
3、グリーンエコノミーへの移行によって、化石燃料産業の従事者や、その他の不利を被る産業従事者が失業や経済的不安に陥らないようにする。
4、気候安定化に伴っても、雇用の拡大や、世界中の労働者や貧困の人々の大規模な生活水準の向上を、今後も変わらず経済成長の重要な目標として定める。
という感じです。
2018年のこの本が出版された時点での、世界のクリーンエネルギーへの投資総額は当時の世界GDPの1京3000兆円($86 trillion)の約0.7%の87兆円($570 billion)にとどまっていました。IPCCの試算では世界GDPの1.8%は投資する必要があるとしているので、この倍以上を世界で増やしていかなければいけません。
しかし、世界の軍事予算は年間275兆円($1.8 trillion)で、クリーンエネルギー投資のおよそ3倍も予算を使っているような状況です。
そして、石油、石炭、天然ガスの化石燃料の消費も2050年までに毎年3.5%づつ段階的に減らしていく必要があります。
ハーバード大学の物理学者マラ・プレンティスは、太陽光と風力発電のために、アメリカの国土の1%以下の利用だけで、国の100%のエネルギー需要を満たせるとしていて、もうすでに、アイオワ州、カンザス州、オクラホマ州、サウス・ダコタ州では、風力タービンでの発電だけで、その州の30%の電力を賄うことに成功してます。
一方、イギリスや、ドイツなどのアメリカよりも日照時間が短く、さらに人口密度が7〜8倍あるような地域では、100%のエネルギー需要を満たすために3%の国土を使う必要があるとしています。そして、足りない分はアメリカのニューヨーク州がカンザス州から電力を輸入するように、他国から輸入する必要が出てくるとも話しています。
このようにして、これ以外にも様々な策を、世界中の科学者たちがすでに多く考えてくれています。本を読んでいる限りだと、あとみんなができることは、科学者たちの言うことに耳を傾けて日々の生活を見直すことですかね。あとはこの問題に関心を持ってもらうこと。
なのでぶっちゃけ、もうあとはみんなで協力するだけで、本当はこの問題は容易に解決できるんじゃないのかなと思ってます。まあ、とりあえずはみんなで戦争なんてしてる場合じゃないですね。もう2030年まで6年を切ってますから。
原発について
ここは補足ですが、再生可能エネルギーへの移行に伴って、よく原発の話が上がります。
チョムスキーの本を読んだ限りだと、クリーンエネルギーに完全に移行できるのならば、原発はいらないなと思いました。そのよく言われている理由が以下です。
1、放射性廃棄物が数千年にわたって人間の健康に被害を及ぼす危険性がある。
2、使用済み核燃料の保存と原発の廃炉の難しさ。
3、政治的危険性:原発の技術はそのまま原子力の武器に利用可能なため、世界中に戦争の恐怖を残す。
4、原子炉のメルトダウンによって周辺の広域の空気や水が汚染されて住めなくなる危険性がある。
原子力発電がなくても、100%のクリーンエネルギー社会が達成できれば、原子力エネルギーがある場合と比べて電気代は5%の上乗せだけですむ計算もあるらしいので、単純にやめればいいと言うわけでもなさそうですが、なくて済むなら、ない方がいいなと個人的には思いました。
一回事故ったら、福島やチェルノブイリのように、今だに人が住めない地域が出てきてしまいますし、そのような危険を伴った原発を未来永劫残していけるのかはちょっと疑問ですね。
とりあえず、映画「Don’t Look Up」を今すぐ見ろ
と言うわけでございまして、以上が地球温暖化と気候変動の問題の概要です。
僕の予想では、たぶん2026年とか2027年とかになって、ようやくちょっとづつパンピー(僕は無職なのでパンピーではないです)もやばいかもと思い出して、そこから地球環境への意識がみんなに芽生え出すけど、なんやかんやで2030年までのIPCCの目標達成に間に合わずに、そこからみんなパニクって焦り出す、的な感じになりそうだなって思ってます。
科学者がいくら大声で叫んでも、なかなかパンピーには伝わらないです。
これは以前話したオーヴァートンの窓理論の典型ですね。
なので、この問題の本質はやはり、「良いアイデアはなかなか届かない」ってことです。
これの1番の実例としては、17世紀にガリレオが「地球が太陽の周りを回っているんだ!」ってコペルニクスの地動説を支持したら、教会に逮捕されちゃったというあの激ヤバエピソードがありますよね。
未来の価値観のインストールや、価値観のアップデートをし過ぎると、このように周りから変人扱いされちゃうってことが昔からよくあります。逆にやらなさ過ぎると、やってモーター(ビックモーター)や旧ジャニーズ事務所、宝塚のようになります。それがさらに行くとこまでいくと北センチネル島の人々のようになります。
あと野性爆弾の笑いが早すぎたやつとか、ロジャー海賊団がラフテルに早く着きすぎたやつとかも、この現象に近いと思います。まあ、これは裏を返すと、浮いてる人はワンチャンおお天才の可能性があるということにもなりますね!チャンスは平等!
まあ、みんな日々自分のことで忙しいからね。「なんか急に変なこという奴出てきたでおい」としかならないよね。
でも、本当にみんないつまでこのお金集めゲームを無理して続けるつもりなんだろうね。このままだとそのゲーム自体を続けられなくなるけど。。。
あと、このゲームが好きでやりたい人はいいけどもさ、僕はみんなが水泳やってるところ悪いんだけど、バスケがしたいんだよね。
だって泳ぐの苦手だもん。
僕にも僕の得意で好きなスポーツやらせてくれよ。(まあ、今はおかげさまでそのバスケが出来ているんですけど。)
と言うわけで、確かに、これは最悪のシナリオであって、意外にも気温が2℃上がっても大丈夫だったりする可能性も確かにあるんだと思いますし、実際にそのような意見もあります。
でも、何もしないで、本当に最悪の事態になった場合、未来の人類に対して責任取れます?
1番の被害者になるのは、これから生まれてくる子供です。
未来の子供に「なんで温暖化止める活動をしなかったの?」って聞かれて、「贅沢な暮らしをしたかったから」「生活水準を下げたくなかったから」「海底から全ての天然ガスを採取することが、経済にとって莫大な利益になったから」ってそう答えるんですかね?
豊かな生活の代償を、グローバルサウスに押し付けて、今度は未来に押し付ける。
…やばいでしょ。
と言うわけで、今回言いたかったことは、皆さん、今すぐネトフリで「Don’t Look Up」を見てくださいってことです。
以上です。
P.S. 4月でこのブログを始めて1周年を迎えることができました。いつも読んでくれている方々、本当にありがとうございます。これからもみんなに役立つ情報を伝えられるように頑張りマッスル!
おわり。