運動について Exercise – A Smart Antidote –

健康

運動はしたほうがいい。

こんちわ。クラッシャーです。

ようやく冬が終わりましたね。

昼間はもうだいぶあったかくなってきてるので、最近また趣味のランニングを再開しました。

冬に走ると喘息っぽくなっちゃうので、冬の間は全然やってなかったんですが、この前久しぶりに走ったときにはめっちゃ疲れましたけど、あれ終わった後の達成感がすごいですよね。

とりあえず、「いやー、走ったったなあ。やったったなあ。」って思いますね。

その後シャワー浴びながら「Fu Fu〜 (マリオ風の裏声)」みたいな感じになってテンションも上がりなすしね。

と言うわけで、今回は運動について書きたいと思います。

このブログでは度々紹介しています、アンデシュ・ハンセン教授の「the attention fix」から、運動についての記述があって、それがとても為になったので、今回はそちらをシェアしたいと思います。

その内容はと言うと、簡単に言えば「運動=最強」、そしてスマホがドラッグだとしたら、「運動はアンチドラッグ」だと言うことです!

それでは早速いきましょう、今日も良い意味で社会を、クラッシュクラッシュ!!!

1日5分でもいいから運動しろ

「毎日仕事から帰ってきて、とても疲れている状態。すぐにでもソファに飛び込みたくなる。でも1番のリラックス方法はランニングシューズに紐を通して走りに行くこと。帰ってきたらストレスは消えてる。より清々しくて、より落ち着いていて、より集中できてると感じる。もっと若いうちからこのことを知っておきたかったよ。」

こう話したのは、46才の不動産リフォーム会社で働いている男性で、これが彼のストレスや不安への対処法です。

神経学者のハンセン博士は、このような「運動したらめっちゃストレス減りました!」的な話をもう何万何千回も、病院のカウンセリングルームなどで聞いてきたらしいです。

そして、その感覚というのは科学的にも事実みたいで、運動は健康的で幸福に感じられる状態「ウェルビーイング」における重要な要素になっています。

それはメンタル面でも効果を発揮し、集中力・記憶力・ストレス耐性が上がります。

ハンセン博士は「運動こそが、情報ストレス社会を生き抜くための最強の薬」だと話しています。

現代社会のデジタル情報は半端では無いです。

それは数字で言うと、毎日3.2クイントリリオンバイト(320京バイト)のデータが作られていることからもわかります。

100京は、10億かける10億です。10の18乗です。

その量はというと、毎分に、2億4000万Eメールと1600万テキストメッセージが送られ、500時間分の素材がYouTubeにアップロードされ、グーグルで240万検索、Xで35万ポスト、ティンダーで写真が100万スワイプされている量のデータになります…。

やばいでしょ。

そして、もっと問題なのは、この情報の洪水を処理している我々の脳は、スマホやネットがない1万年前の時代からあまり変わっていないと言うことです。

「スマホはドラッグ」という記事でも書きましたが、スマホをチェックしたい衝動をコントロールすることは難しいのです。スマホはパチンコと一緒でドーパミンが出ますからね。

この衝動のコントロールを図れるテストがあります。

「ストゥルーステスト」と言うもので、これは例えば、パソコンに赤い文字で黄色と表示されます。このとき、文字の色、この場合は「赤」と答えると正解になり、その後、また違う問題に答えていくというテストです。これで人間の衝動のコントロールの力を図れます。

大人も子供もテストの前に20分のランニングやウォーキングをすると、結果がめっちゃ良くなるみたいです。

子供の場合は特に、学校の授業が始まる前などに15分〜20分の運動をさせると、生徒の成績が上がったという学校からの報告が何件もあったそうです。

そして、これは5分程のランニングのような運動でも効果があることが確認されていて、人は運動後に、物事を早く考えることができるようになったり、集中力が上がることがわかっています。

これは、数週間、数ヶ月単位で行うとより良いみたいで、特に心拍数の上がる運動をするのがポイントみたいです。

まあ、とにかく「1日5分でもいいから運動しろ」と、そういうことです。

なぜ運動は体にいいのか

運動がウェルビーングに良い理由は、これもやはり人間の起源、狩猟時代の人類の生活を見るとよくわかります。

現代の人類の共通の祖先、ホモ・サピエンスが20万年から1万年ほど前まで続けていた狩猟採集時代では、おそらく「ハントする・される」ときに一番の集中力を発揮しなければならなかったはずです。まあ、狩猟時代は食べ物を探し回っていた時代で、猛獣などの脅威もそこら中にあったはずですからね。当然ですよね。ガチサバイバルですからね。

研究によると、1日2〜3時間ハントするか他のことをするかしていたみたいです。

個人的には、こういったことが「8時間労働はオワコン」でも書いた、「人間がマックスでも1日6時間までしか集中力を維持できない理由」にも繋がっているのでは?と思っています。

まあ、とにかく、人間の脳はこの時代からあまり変化していないので、運動が集中力などと密接に関係している理由としてはかなりしっくりきますね。

なので、これは逆を言うと「運動で脳をハックすることができる」ということです。ハンセン博士が運動がスマホのアンチドラッグと言ったのはこういうことです。

現代社会では、人はどうしても日中でもじっと座っていたりしがちなので、運動の重要度は今後ますます注目されるようになると思います。

運動で脳をハックせよ

スウェーデンや、イギリス、ヨーロッパの国々では、およそ8人に1人が抗うつ薬を処方されていますが、ハンセン博士は「これはさすがに大杉内やろ」と話します。

抗うつ薬はうつと強い不安感に対して処方されます。必要な人ももちろんいますが、そうでない人もいるはずです。ハンセン博士は運動が不安障害の方への「奇跡の処方箋」になりうると話します。

ある大学の実験では、不安を感じやすい学生を集め、2つのグループに分けました。①のグループには週3回、最大心拍数が60〜90%になるような20分間のランニングをしてもらい、②のグループには週3回20分のウォーキングをしてもらって、それをそれぞれ2週間行わせました。

結果、両方とも不安感のレベルが下がったのですが、①のグループの生徒は運動後も24時間不安感のレベルの低下の効果が持続し、さらに、実験後も1週間その効果が持続したらしいです。

WHOによると、世界には2億8000万人もの人々が不安障害だと診断されているらしいですが、普段運動している人にはこの傾向がかなり低かったみたいです。

つまり、普段から運動していると、不安も感じにくくなるんです。

先ほどの狩猟時代ベースで考えると、普段から運動しているってことは、体のコンディションが良いってことですよね。

体のコンディションが良いってことは、脅威と戦ったり逃げたりするサバンナでは、生き残る可能性が上がりますから、すぐにパニックボタンを押す必要がなくなり、精神的に落ち着くことができるっていうのは納得できます。

言い換えると、運動すると自信がつくってことですかね。「俺はなんかあったら逃げれるし大丈夫や!」的な感じで。

なんか、「お金があると自信レベルが上がる」のと何か近いものを感じますね。でもお金稼ぐより全然こっちの方がコスパいいよね。

以前話した「HPAアクシスセンサー」は目の前にある現実の脅威に反応します。締め切りとか、家のローンとか、いいねもらえないとか。このセンサーが作動するとストレスレベルが上がります。

一方で、この不安を感じるセンサー「煙探知機センサー」は、想像上の脅威(脅威になるかもという思い・恐怖)に反応します。テストで良い点取れないかも、飛行機が墜落するかもとか、そういうやつです。

そして、運動はこの両方からくるストレスや不安に対して効果があります。

これは感覚的にというだけではなく、科学的にもそうだと「認知バイアス」の実験から証明されています。

「認知バイアス」とは、例えば、ある音が5メートル先から聞こえてきたとします。そして、同じ音が同じ音量、同じ距離、同じ音程で聞こえてきたとき、人は2回目の音を、より大きく、そしてより近くに感じてしまうというバイアスのことです。

これは、人が脅威からすぐさま逃げれるように、認知の感覚を上げて、不安や恐怖を感じやすくさせるためのシステムです。

しかし、この認知バイアスの実験で、普段運動している人には2回目の音も全く同じ音に聞こえるらしいです。

これが、普段から運動してると、ストレスや不安への耐性が強くなる科学的な証明です。

運動は人をメンタル的にも強くします。

しかし、現在では、人類はどんどん運動しなくなってきています。

最新の部族研究によると、狩猟時代の先祖は毎日1万4000歩〜1万8000歩歩いていたらしいです。これは距離にすると約10キロです。

しかし、今はこれが減って1日約6000歩になってるらしいです。

スウェーデンでは1990年代以降、平均のフィットネスレベルが11%ダウンしていて、さらに、それは14才の子供達に特に顕著で、14才の女子の運動傾向は24%、男子は30%ダウンしてるらしいです。

この理由は「スクリーンタイム」だと言われていて、スマホやPCの長時間利用が西欧諸国では大きな問題になりつつあります。

ですので、「とにかく、この運動による脳の仕組みを利用して、自ら自分の脳をハックして、みんなで健康的に暮らして行こうぜ!」と言うのがハンセン博士の主張です。

で、どんだけ運動したらいい?

と言うわけで、以上が運動したほうがいい理由でした。

イスラエルの研究によると、どんな運動でもメンタル面に効果があると言われていて、それはランニングに始まり、ウォーキング、ヨガ、筋トレなど多岐に渡ります。

特に運動で一番高まる能力は思考スピードらしく、前述の通り、物事を早く考えられるようになるみたいです。

また、1万年前の人の骨は、現代の長距離ランナーと一緒のクオリティみたいで、今日のトップアスリートを超えるものもあるらしいです。

英語のことわざで、「Use it, or lose it」(使うか失うか)という言葉があるんですが、その言葉につきますね。

そりゃフィジカル的には人間は退化するよね。運動の必要性が減ってるからね。

つまり、運動は趣味でやるしかないので、時間ない人は後回しになっちゃいますよね。

TikTokでジョージも言ってたよ。「弱いって。人生で一度もスポーツやったことない奴。競争してこなかった奴は男性的に成熟しないって。メンタルも弱くなるって。世の中理不尽だって。弱いって。」

彼の言っていることはあながち間違いではなかったってことか…

てか、彼の思想はガチガチの司令タイプですね。競争大好き。

ハンセン博士によると、理想の運動量は6ヶ月で52時間=週2時間=週に40分の運動×3回らしいです。

これ以上やっても、フィジカルフィットネスの向上以外には、あまり効果がないみたいなので、一般人にはだいたいそれくらいをマックスにして、運動していくのが良さそうですね。

ウォーキングだけでもいいけど、ちょっとでも心拍数が上がる運動がおすすめって章の最後には書いてありました。

と言うわけで今回は以上です。

またね。

 

終わり。

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