いやぁ、映画って本当にいいもんですね
こんばんわ。KAZU野晴郎です。
今回は書くことが特にないので、最近見た映画たちでも紹介したいと思います。映画は映画館で見たやつと配信で見たやつの両方を含みます。
① 「Nosferatu (ノスフェラトゥ)」
この映画は、ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」(1897年)を非公式で映画化した作品「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922年)のリメイクです。これは個人的に好きで追ってる監督ロバート・エガースの作品だったので、リメイクが決まった時から日本公開を結構楽しみにしていました。
最近、所沢にグランエミオ所沢(ショッピングモール)ができて、そこにTジョイ系列の映画館も入って、この映画もやっていたので見てきました。
この監督の映画は世界観のくせがすごくて、かなり画が独特で好きです。毎回この監督の映像をみると、「なんか怖いな」ってなります。演出で怖がらせるばっかりじゃなくて、暗闇とか森とか「自然事態に潜む畏れ」みたいなものを表現したいんだと思います。毎回それを感じます。
ストーリーはこんな感じです。1838年、ドイツで不動産屋として働くトーマス・ハッターは上司からルーマニアに住むオルロック伯爵がドイツで隠遁生活をするための不動産取引を彼と直接してくるように任命される。妻のエレンは自身が見た悪夢から不吉な予感を感じていたが、ハッターはついに出発してしまう。長旅の末ついにオルロック伯爵と契約を交わしたハッターだったが、その契約こそが実はエレンの見た悪夢の始まりだった。。。
ちなみに、下のポスターにいる主人公のエレン・ハッター役のリリー=ローズ・デップはジョニー・デップの娘です。
② 「28 Years Later (28年後)」 +28週後シリーズ全部
28週後シリーズは存在は知っていたのですが、食わず嫌いしていたシリーズで、また続編の映画をやるということだったのと、この映画で脚本を担当しているアレックス・ガーランドの映画(特に「イクス・マキナ」と「シビル・ウォー」)が好きだったので、配信でシリーズをおさらいしてから劇場で見てきました。
監督は「スラムドックミリオネア」のダニー・ボイルです。
普通に面白かったです。
28週後のゾンビは足が早いんですよね。
後編はアメリカでは来年2026年の1月に公開予定らしいです。
③「それでも私は」
この映画は、麻原彰晃の娘の松本麗華さん(当時の宗教名:アーチャリー)がどんな人生を歩んで来たのかを描くドキュメンタリー映画です。
あまり面白くはなかったですが、テーマは好きです。
社会が「麻原彰晃の娘」をどのように見るのかを描いています。
社会の中ではその「ラベル」はまるで犯罪歴があるかのように扱われます。
つまり、実際の松本麗華さんがどんな人間なのかは全く関係がないのです。
それは「麻原彰晃の娘」という情報の方が、いまの社会では重要とされてしまうということで、人間自体はいらない、まさにブログでも度々紹介してきた「情報化社会」や「脳化社会」をアーチャリーの目を通して見ることができます。
④ 「すずめの戸締まり」
これは公開した時に見逃して、その後配信でも見ることなくきていたのですが、ディズニープラスにあったので見ました。
新海誠は好きですが(特に「言の葉の庭」)、この映画はあまり面白くはなかったです。
演出がくさすぎて、見てて恥ずかしい場面が何度もありました。
でもこれもテーマは好きです。
災害、特に地震と、それを思い出させる存在である要石についてのお話です。
災害の恐ろしさを人間は忘れていまうので、そんな社会の中では「なんかやばいかも」と早くに危機を察知して、みんなに知らせてくれる存在が必要です。そして、その重要な役割の一端を日本では要石が担ってきました。要石とそれを知らせる者、その両者が社会では常に必要とされてきたみたいですが、それを描いています。
④ 「Poor Things (憐れなるものたち)」
かなりいい。
2023年の映画です。
監督はギリシャ出身のヨルゴス・ランティモスで、主演はエマ・ストーン。
ストーリーは、外科医で研究者であるゴットウィン・バクスターに、赤ちゃんの脳の移植手術を受けて蘇生した母親の女性ベラが、世界を追体験するというお話です。
設定はグロいですが、描いてる世界は面白いです。
女性は見た目は大人ですが中身は赤ちゃんで、成長するにつれて子どもから大人へと成長していくのですが、まっさらな視点で世界を見るベラには、セックス、酒、タトゥーなど、一見タブーに思えるようなことにも偏見ゼロで自由奔放に突き進みます。
しかし、そんな中で、自身をコントロールしようとする人間たち = Poor Things(哀れなるものたち)に出会います。
それは、社会に閉ざされクズ化した、感情的に劣化した人間たちのことを指します。
社会への閉ざされを、面白い視点で描く作品です。
⑤ 「Toy Story 4 (トイストーリー4)」
これはカナダで一度見たのですが、その時は全然何言ってるのかわからなかったので、今回見直してみました。
まあ、ストーリーがわかりやすいので、話の筋自体はわかってはいて新たな発見などはなかったのですが、やっぱりトイストーリーは面白いですね。
ちなみに、監督はジョシュ・クーリーでジョン・ラセターではないです。彼は2019年にセクハラ問題でディズニーから追放されたらしいです。でも原案はラセターみたいです。
そして、製作のテーマ自体が「ラセター原案のラストを超える、3の先を行く作品を作ること」だったらしいです。(岡田斗司夫談)
本当だったら、ラセター案では、ボーは新たな持ち主を見つけ、ウッディはボニーからの愛情を得て、おもちゃとしての喜びを再び取り戻すというラストになるはずだったらしいですが、それだと3の繰り返しになるということでやめたらしいです。
「To infinity, and beyond (無限の彼方へさあ行くぞ)」という最後のセリフは、「無限へ、そしてその先へ」という意味ですが、それは今後も新しい表現やテーマに挑戦し続けるというピクサーからの隠しメッセージだったみたいですね。
なので5も楽しみです。公開は全米では2026年の6月19日の予定です。
というわけで、他にも色々見た気がしますが、思い出せないんで今回は以上です!
おわり。