昭和人生すごろくから個人主義へ Dark Horse Mindset

一言物申したい

ダークホース・マインドセット

こんちわ。クラッシャーKAZUMACHIです。

なんか今年は4月からめっちゃ暑なるらしいね。やばいね、地球温暖化が急ピッチで進行してる感じがするよね。

そうだ。突然ですが、最近僕はこれにハマってて、おやつに作ってよく食べてます。

スーパーに売ってるホットケーキミックスにミックスナッツを入れて作ったパンケーキに、生クリームをぶっかけて食べるだけなんですけど、普通にめっちゃうまいです。

生クリームはうちに泡立て器がないので、最初スプーンで小一時間かちゃかちゃかちゃかちゃやってたんですが、そんなんで泡立つはずがなく、調べたら、ダイソーに野菜カッターというものが売っていることが判明して、それで生クリームの泡立ても紐を引っ張るだけで、5分くらいで簡単にできるようになりました!ダイソーって本当に主夫(単身)の味方だよね!

みんなもぜひ試してみてね!

というわけで今回は「ダークホース・マインドセット」について紹介したいと思います!

これは最近読んだ「Dark Horse:Achiving Success through the Pursuit of Fulfillment」(邦題:”Dark Horse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代”)という本で紹介されている価値観や考え方のことで、著者はTodd Rose (トッド・ローズ)さんという方です。

Todd Rose (トッド・ローズ)
1974年11月28日生まれ (49歳)
科学者・作家・博士・社会起業家
元アメリカのハーバード教育大学院の教授で、「心・脳・教育プログラム」を指揮し、個性学研究所所長を務めた人物。現在はボストンをベースとするシンクタンク「ポピュラス」の共同設立者であり代表。「個性」というテーマを通じて、人間の潜在能力や自己認識の向上、才能の育成、大学などの社会組織のあり方などについて研究している。


こちらがその本

僕影響されやすいんで、この本を読んで、また人生の見え方が180度変わってしまいました。

そして、「個人的人生で読むべき本ベスト3」にも入りました。

それでは、早速、「ダークホース・マインドセット」とは一体どいうものなのかというと、一言でいえば「誰でも人生に満足感を得ながら成功できるためのマインドセット」のことです!

…。

まあ、これだけ聞くと、なんかちょっと胡散臭い感じかもですが、僕はこのマインドセットを知ってから、色々と今までなんかおかしいなと、心のどこかで感じていたモヤモヤみたいなものが晴れたので、ぜひ皆さんにもシェアさせてください。

では、本題に入る前に、みなさん、そもそも「ダークホース」とは何かご存知でしょうか?

まあ、みんな知っているとは思いますが、一応確認すると、「ダークホース」とは、「みんな完全にノーマークだったのに、何かの分野において、そのみんなの期待を逆に裏切って大成功しちゃった人」のことを指します。

もともとローズ博士がこのマインドセットを見つけたのは、「もしかしたら、成功したダークホースたちには何か共通点があるのではないか?」と考え、「ダークホース」と呼ばれた人々にインタビューしまくった結果、彼らにいくつかのある共通のマインドセットを見つけて、それを「ダークホース・マインドセット」と総称しようと考えたことがきっかけです。

今回はその柱となる4つのマインドセットを1つずつ紹介したいと思います。

ただその前に、この「ダークホース・マインドセット」とは全く逆のマインドセットがあるので、内容をわかりやすくするために、まずはそちらを紹介させてください。

それが、タイトルにもある「昭和人生すごろく」または「標準化 (Standardization 読み方:スタンダーディゼイション)」と呼ばれるものです。

昭和人生すごろく Standardization

「昭和人生すごろく」、英語だと「Standardization (直訳:標準化) 」とは、みんなが共通で思い浮かべるある決まった成功の形のことです。

具体的には「学校で良い成績を取る」「良い大学に進学する」「大企業に就職する」などの、みんなが成功といえばこれと思いつくような物事のことです。

これは世界的にも同じで、いわゆる「富とステータス」を目指してみんなが競争し合う社会のことを指したりもします。

アメリカの「アメリカン・ドリーム」なんかも昭和人生すごろくの一種だと個人的には思います。

このように色々言いようがあるので、僕はこの概念を言うときは「昭和人生すごろく」か、もうめんどくさいんで「Standardization」って言っちゃってます。

ただ、前にも少しだけ、この昭和人生すごろくという言葉をここで紹介したことがありましたが、これは社会学者の宮台真司さんがよく使っている表現で、個人的にはこれが「Standardization」のいい訳語なんじゃないかなと思って使っているだけなので、一般的な訳ではないです。

そして、話を戻しまして、ローズ博士が3000人の男女に、「社会的な成功といえば何か?」と尋ねるアンケートを実施したところ、そのほとんどがこの「富とステータス」を代表とする昭和人生すごろくを思い浮かべた一方で、あなたは・・・・それが成功の形だと思いますか?」と聞かれると、18%の人が「完全に、またはほとんどそう思う」と答えたのに対し、40%の人が「人生の途中でその考え方が変わった」と話し、そして回答者の大多数が「個人的な幸福や達成こそが成功だ」と答えたみたいです。

なので、感覚的には、世界的にこの昭和人生すごろく的な価値観は薄れつつあって、多くの人はみんな個人個人の幸福の追求へと向かって行っているのではないかと思っています。

つまり個人主義時代の到来です!

Netflixでは、あなたにオススメの映画を教えてくれたり、Amazonではあなたの好きそうな本を紹介されたり、「あなたに合った」ということが一種のトレンドになっていますよね。

しかし、実際の社会はというと、まだこの昭和人生すごろく的価値観が根強く、それに合わない者は社会不適合者と見なされたり、逆に無理してそれに合わせて生活しちゃうと、体を壊す人が出てきちゃったりしている現状があると思います。

「周りに合わせろ」「個性を出すな」「このやり方でやれ」「あるものから選べ」「一度目標を決めたら、途中で諦めないで努力し続けろ」とかも昭和人生すごろくを代表する要素になります。

この生き方に合ってる人間は問題ないですが、大多数の人はそうではないと思います。

そして、ダークホースたちも、一度は社会からドロップアウトしたような人たちが多いです。

かくいうローズ博士自身も、17歳で高校を中退し、十代で結婚し、二十歳前に2児の父になって、家族を養うためにチェインリンクのフェンスを売って生計を維持していました。

なので、このダークホースたちへの研究も、成功についての研究というよりかは、どちらかといえばパーソナルな興味からのものでした。

そして、彼らダークホースたちは、性格も趣味趣向も、人間がみんなそれぞれ違うように様々で、最初は共通部分などないように感じられましたが、ローズ博士は次第にある一つの共通点を見つけるに至りました。

それは…

「みんな自分の人生に満足感を得ながら生きていた」と言うことです。

そうです。一度は昭和人生すごろくに適応できず、苦しい思いを経験している人が多かった一方、その後の人生で「ダークホース・マインドセット」を自力で見つけて、それを実践した結果、みんな人生に満足感を得ながら、しかも自分なりの成功を達成していたのです。

本の中では数多くのダークホースたちの人生の実例が紹介されているので、興味ある人はぜひ読んでみてください。

それでは、この「ダークホース・マインドセット」の柱となる4つのマインドを紹介していきたいと思います!

ダークホース ・マインドセットの4つの柱

①「”あなたの”小さなモチベーションを知れ」

1つ目の柱は「”あなたの”小さなモチベーションを知れ」です。

「ダークホース・マインドセット」において1番大事なことは自分を知ることです。

それが出発地点になります。

まあつまるところ、「何があなたにとって大切なのか」「何があなたをワクワクさせるのか」「何がモチベーションとなるのか」といったことを自分に問うてみることで、小さなモチベーションを探していく作業のことです。

僕の場合は「ゆっくり」「少人数」「シンプル」「マイペース」「自由」「新情報」「効率」「節約」「共有」とかそういったところから始まって、あとは「映画」とか「NBA」とか「歌うこと」とかそういった趣味のこととかも大事です。

大きめの「映画」とか「NBA」とかのモチベーションに関しては、映画の「なにが好きなのか」NBAの「どんなところがワクワクするのか」といったところまで考えてみる必要があります。

これをすることで、自分が人生において何を重要視しているのかが見えてきます。

そして、これがあんまり思いつかない人は「ゲーム・オブ・ジャッチメント」をすると、自分の小さなモチベーションが可視化されやすいです。

「ゲーム・オブ・ジャッチメント」とは、日々の生活の中で、ある人に対して、自分がその相手をどのようにジャッジ(判断)し、またはその相手にどのようにリアクション(反応)しているのかを意識して知ることです。

そのようなジャッジやリアクションは本能的で、あなたの小さなモチベーションを手繰り寄せるワイヤーのような役割を果たしてくれます。

なので、例えばもしあなたがテレビである有名人のインタビューを見ていて、「お金や名声を追い求めててそれで本当に幸せなの?」と思ったとしたら、「お金」や「名声」といったものはあなたのモチベーションにはならない可能性が高いです。

しかし、逆もまた然りなので、反応は人によります。

ただ、ここで大事なのは自分に嘘をついてはいけないということです。

本当の自分を見つけることが重要です。

なので、相手をジャッジしていますが、大事なのはいつもあなたです。あなたがどう感じてどう思うか、それを見極めることがここでの目標です。

自分のパーソナルな「小さなモチベーション」は多岐にわたるはずで、それはときに、全く相反するようなモチベーションが同時に存在するようなこともあります。例えば一人が好きだけど、たまにはみんなでワイワイしたいこともあるみたいな。

なので、一元的な視点ではなく、広い自由な視野で自分を見つめてみる必要があります。

まあとにかく、「自分が自分の1番の専門家であれ!」ということですな。

②「”あなたの”選択肢を知れ」

2つ目の柱は「”あなたの”選択肢を知れ」です。

1つ目の「小さなモチベーション」を知ると、次は実際に何をするのかを選択していくフェーズになります。

昭和人生すごろくの世界では、この選択肢が実質ないことが多いです。

例えば学校なんかはその典型で、「先生を選べない」「クラスのサイズを選べない」「学習のペースを選べない」「授業メソッドを選べない」「教科書を選べない」など、学校は教育システムの効率化を優先し、全てを標準化、または平均化しようとするので、たとえ授業についてこれない生徒がいたとしても、ガンガン授業は進んでいきますので、ローズ博士のようにドロップアウトしてしまう子が出てくるのは当たり前です。

さらに、社会の仕組みも学校と同じで、「始業開始時間を選べない」「就労時間を選べない」「上司を選べない」「定年を迎えると一律に待遇が変わる」「30歳以上じゃないと実力があっても一部の選挙には立候補すらできない」など、自分に合わせた働き方自体が難しい場合が多く、合わない場合は「昇進するかやめるか」その2つを迫られます。

このようにして、昭和人生すごろくはみんなから選択の自由を奪います。

なので、その選択は実は「本当の選択」ではなく、「あるものから選んでるだけ」のことが多いです。

青学に行くのか、明大に行くのか、あなたはそれを選んでいるようで、どちらに進学できるかは最終的には大学の判断に委ねられます。

なので、あなたは進学する大学を選択しているのではなく、あなたに入学許可を出した大学から選んでいるだけです。

レストランのメニューから夕食を選ぶことと、スーパーにある食材から何の夕食を作るのかを決めることのような違いです。

そして、ダークホース・マインドセットの「選択」とははもちろん後者のことです。

なので、ダークホース・マインドセットの選択は「アクティブな選択」で、昭和人生すごろくの選択は「受け身な選択」です。

「アクティブな選択」は、例えば、今まで誰もやったことのないような選択をすることも含まれます。なので、「”あなたの”選択肢を知る」ことは、あなたに「真の選択肢」を作るチャンスを与えてくれます。

一方、「受け身な選択」は誰かが用意した選択肢から選ぶことなので、その真の選択者は実はその選択肢を作った人であり、あなたではないです。

なので、この「選択肢を知る」ためには、まずはやはり自分自身を知っていなければいけません。

何百ものシャンプーから1つのシャンプーを選ばなければいけないとき、昭和人生すごろくの価値観では、その選択をあなたではなく権威者に委ねろと教わります。まあ身近なところでいうと、学校の先生とか、上司とかにアドバイスを求めろという具合に。

しかし、自分の髪質や、ヘアスタイルの嗜好など、あなたがあなた自身の髪の毛について知れば知るほど、あなたはあなたに合ったシャンプーを自分の手で選ぶことができるようになりますよね。

このいわゆる「シャンプー問題」に対する答えと一緒で、ダーク・ホースたちは自分の専門家なので、「アクティブな選択」をすることができるようになります。

つまり、あなたの「小さなモチベーション」をできるだけ多く刺激するような「選択肢」を見つけることが、「あなたの選択肢を知れ」ということです!

専門用語で言うところの「フィット」を探す作業になります。

ただし、ここで注意して欲しいことは、ダークホースたちは別に、運任せにリスクを冒しているわけではないということです。

彼らももちろん、最悪のケース(ワースト・ケース・シナリオ)を想定して選択肢を選んでいます。

なので、もしあなたに子供が2人いて、あなたの選んだ選択の結果、最悪の場合生活が破綻してしまうようなことがあれば、ダークホースたちは別のチャンスを探します。

しかし、ダークホースにとってのリスクは自分のフィットが悪い選択肢を選ぶことです。

なので、はたから見たらやばそうなことでも、ダークホース本人から見たらそれはリスクではなくフィットを選んでいるだけなので、大事なのはやはり自分自身です。

また、「小さなモチベーション」は年月とともに変化したりもするので、その時々に合わせて最善の選択やフィットを探していく必要があります。

少しのフィットの違いが、大きな人生の満足感に繋がっていくので、より良い新しいフィットが現れたら、迷わずそちらに飛び込んでいくといいです。

なので、昭和人生すごろく的な「終身雇用」などは完全にオワコンだと思いますね。ただもちろん、それがその人にとってのフィットであれば問題ないですけど。

③「”あなたの”戦略を知れ」

3つ目の柱は「”あなたの”戦略を知れ」です。

ここからは実際に行動していくフェーズになります。

やりたいことや、良いフィットを見つけた後は、まずは「あなたの強み」を見つけていきましょう。

ここでいう「強み」とはあなたの得意なことや長所、能力やスキルのことです。

この「強み」は「小さなモチベーション」とは違って、感覚的にはわかりません。

ですので、あなたの「強み」を知るにはトライアンドエラーによる試行錯誤しかないです。

突然ですが、あなたはカバに乗ることはできますか?

やったことがある人はまずいないと思います。なんなら、乗ってみたいと思っているかどうかさえもわからないと思います。

しかし、もしかしたら意外にうまくできてしまうかも知れませんよね。

そして、それを知るには、実際にカバの背中に乗ってみるしかないです。

やってみて初めて自分が好きなことなのか、得意なことなのか、もしくは全然苦手で無理なことなのかとかがわかりますよね。

このように自分の「強み」は実際にやってみることでしかわかりません。

さらに強みが分かったとしても、その強みは状況によっては有利にも不利にもなります。

NBA選手は背が高い方が有利になることが多いですが、それは炭鉱の採掘者にとっては不利に働きます。

なので、「”あなたの”戦略を知る」というのは、いまあるスキルや知識を磨いたりすることと同時に、その「強み」を変換すること、つまり自分の強みを生かす方法を考えるってことです。

フィットは感覚なので、みんな自信を持って選択できますが、戦略を選択していくにはトライアンドエラーしかないです。科学者たちが研究所のラボで、仮説を立てて実験をして、うまくいかなかったらやり方を変えて、また新たな実験をしてみたいなプロセスと一緒です。

なので、ここのフェーズで初めてあなたは失敗を経験します。しかし、同時にそれは必要不可欠なプロセスになります。

ソムリエの最高峰の資格であるマスター・ソムリエは西半球に157人しか存在しません。これはノーベル物理学賞の受賞者数より少なく、宇宙に行った人よりも少ないです。そしてその資格を得るには「サービス」「理論」「テイスト」の3つの試験を突破しなくてはいけません。

本の中では、様々な「強み」を持つ様々な人々が、自分だけの「戦略」を試行錯誤しながら試験を突破していく様子が描かれています。

そして、そこで共通していたのは「ワン・ベスト・ウェイ」はないってことです。人の数だけやり方は存在しています。

彼らは皆、マスター・ソムリエになる前に、まず「マスター・ジブン」になる必要があったのです!

④「目的地を作るな」

最後は「目的地を作るな」です。

チェスのグランドマスターたちは、実は多くの人が考えるように、何百何千もの手を計算して打っているわけではないです。

彼らは自分の個性に応じた手を選択していますし、その時々の状況による最善手を打とうとします。

プロとDeep BlueというAIが初めて対決した時には、Deep Blueは何百万もの手を計算したにも関わらず人間が勝ちました。

しかし、2度目の対戦では、Deep Blueのプログラマーは人間の打ち方を取り入れ、状況に応じた最善手を選択させるようにしたところ、AIがプロに歴史上初めて勝利するという結果をもたらしました。

昭和人生すごろくでは「目的地を設定すること」を教えますが、ダークホース・マインドセットは真逆です。

人の数だけ「小さなモチベーション」「選択肢」「強み」「戦略」が違います。

そしてその分だけ、スキルや能力の熟練度などにも多様性が生まれていきます。

そして、あなたという存在は1人しかいないので、あなたが最終的にどんな存在になるのかを想像することはあなたにも不可能なはずです。

なぜならあなたという存在には前例がないから。

こういう存在や、ああいう存在に憧れるなあとその人に近づきたいと思うことはあっても、結局はあなたとその人は別人です。

じゃあ、最終地点がわからないのに、そもそもそれを決める意味ってあるんでしょうか?

それよりも、大事なのは今です。

目的地のために今を犠牲にすることは、結局はあなたのためになりません。

今のあなたが満足できる選択やフィットの中で、自分だけの強みを生かした戦略を試し続けることが、結局はあなただけのユニークな達成や、スキルや能力の卓越へと向かいます。

昭和人生すごろくの「目的地を知れ」は、画一的な管理社会の思想からきています。

ある製品を作る時に、ある1番効率の良い方法を見つけたら、管理者たちは最終的には時間を規制しようとします。

これが、学校や大学、会社の従業員のトレーニングなどにおいて、「これをこの時間だけやればみんなできるようになるだろう」という思考に繋がってしまう理由です。

これを「標準化された時間 (Standardized Time)」と言います。

しかし、「ダークホース・マインドセット」では「何時間やったとかは別にどうでもいい」です。

マスター・ソムリエになるためには何時間必要かと聞かれれば、それは「人による」が答えです。

「何時間やったんだからこれができないのはおかしい」とか、「何歳になったらどうしてなきゃいけない」とかは、それを言うこと自体がナンセンスです。

なので、自分に問うてみなきゃいけないことは「これは自分にとって正しい”戦略”なのか?」ということです。

そして、日々様々な戦略を試し、自身が成長して変化していく中で、世界も日々変化していくので、10年後には、今まで考えたこともなかったチャンスが訪れることだってあります。

なので、目的地を知ることそれ自体がもう全く予測不能なんです。

しかし、出発点はいつも「自分を知る」ところから始まります。

そして、ダークホースたちは「目的地」を無視しますが、「ゴール」は目指します。

ここでいう「ゴール」とは「アクティブな選択」やあなたの個性から生まれたものです。

一方で、昭和人生すごろくの「目的地」とはあなたが目指してきた「誰かが考えたアイデア」から生まれたものを指します。

もう少し補足すると、「ゴール」は自分のコントロールの及ぶ範囲が広いものです。例えば、「締め切り前に小説を書き上げる」「今年度の自分の売り上げをあげる」「あしたのサッカーの試合で勝つ」などが「ゴール」に当たります。

しかし、将来にわたって予測不能な要素が数多く発生するようなもの、例えば「ノーベル文学賞を受賞する」「会社で1番のセールスマンになる」「W杯で優勝する」「海賊王になる」などが「目的地」に当たります。

2つを完全に分けることは難しいですが、その一瞬一瞬の「ベストな自分」を目指していけるものが「ゴール」って感じですかね。なので「ゴール」を目指すときにはやるべきことがより明確に自分でわかるはずです。

あなたは目的地を知らずとも、「目的地」にたどり着けます。

あなたはそこに着いた時に、初めてそこに向かっていたことに気づくのです。

デコとボコ

はい。というわけでございまして、以上がダークホース・マインドセットの4つの柱の概要です。

本の中には、それぞれの項目がより詳しく、数多くのダークホースたちの実例とともに載っているので説得力がダンチです。さらに、4つの柱の後にもまだ続きがあって、以上のことを踏まえて、今後この社会はどのようにあるべきかまで踏み込んで書かれているので、興味のある人はぜひ読んで見てください!

まあ、このマインドセットを知ると、今の社会がいかにクソなのかということがよりはっきりと見えてきますよね。

人間って、そもそもみんな違うから生き残ってきたんですからね。

僕たちは一人だと弱いけど、みんなで協力すれば大きな力を生み出せます。

宮台真司さんの言葉を借りるなら、まさに、デコとボコとが補い合うことで、人類はここまで発展できたのです。

おそらく、ローズ博士に言わせれば、昭和人生すごろくによって抑圧されている人類のポテンシャルはこんなもんじゃないと思ってるんじゃないかな?

ローズ博士が、あるニュースのインタビューの中で、「私たちは子供たちに、何が大切かを教えようとしがちだけど、その子たちが何を大切に思っているのかを聞くことは少ない」と言っていました。

うん。

深いイイ!

今後はみんなが自分をもっと大切にして、世界が…幸せで、溢れますように…

おわり。

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