選挙の申し子 N国党代表 立花孝志
こんちわ。
クラッシャーKAZUMACHIでっす。
この前は雪すごかったね。
天気予報で、もうやばくなるのはわかってたから、事前に3日分くらいの食料を蓄えていたおかげで、その期間はずっとお家にいることができました。
でも、想像以上に降ってきたのでちょっとびっくりしたよね。2年ぶりくらいだったらしいね、都内で雪降ったのは。まあ、僕は埼玉県民なんですけど。
そうだ。あと、その期間暇すぎたので、家のベランダに5秒で雪だるまを作って、飾ってみました。
そして、その後、30分くらいして、「あ、そうだ、そういえば、さっき作ったあの雪だるまちゃんはどうなったかな?」と思ってカーテンをシャーっと開けたら、そこはもう無の空間になっていました。
下の階の人、大丈夫だったかな?
うん、まあ、5秒で作ったやつだからね。気づいてもただ雪の塊が降ってきたとしか思わないよね。うん、大丈夫大丈夫…
はい。と言うわけで、今回は選挙の仕組みについて書こうと思います。
7月には東京都知事選挙があって、そして、もしかしたら今年中に衆議院選挙が行われるかもとかって言われていますね。
なので、今回は衆議院の比例代表選挙が少数意見を多数派に変換する装置であることが判明したので、そのことについて紹介したいと思います。
ちなみに、今回得た知識は、僕が応援していてよく見ている、NHKから国民を守る党党首の立花孝志さんのYouTubeチャンネルからのものになります。
以下がその参考にした動画ですので、興味のある人は見てみてください。
動画:「衆議院比例と参議院比例の違い。なぜ衆院選でNHK党が議席を取れないのか 徹底解説」
NHKから国民を守る党党首 立花孝志(56)
立花さんは元々NHKの編成局職員で経理を担当していましたが、2004年に週刊文春によって、当時NHKの紅白チーフプロデューサーだった磯野克巳が、1億4000万円もの裏金を作り横領をしていた事件が発覚した際、内部調査チームの一員としてこの事件を調べるように任命されました。そして、調べていくうちに、その実態が実は、NHKの芸能部の部署全体で行われていた組織的犯罪だったことが判明し、その額は約20〜30億円にも上っていたらしいです。(動画:NHK紅白歌合戦の腐りきった裏側を元NHK職員の立花孝志氏が実名で告白より)
しかし、そのことをなんとかもみ消したかったNHKの経営部は、その事件を磯野の単独犯として警察に処理するように交渉し、その他に関わっていた幹部をはじめとする芸能部の人間たちは数カ月の停職処分で済まされ、その後、磯野は5年の実刑判決を受け、懲戒処分されるという形でこの事件は幕を閉じました。
ちなみに、その裏金を一緒に作っていた様々な会社のうちの一つであるニッシンドウ(漢字不明)という会社の重役が、警察からの任意の事情聴取を受けたその日の夜に、東京湾で車ごと落ちて死亡してたらしいです。
うん。この事件はマジでやばいね。NHKの闇そのものというか。告白動画の中では「大相撲の高すぎる放映権料とその理由」が今回の事件にも関係しているのではないかと言われているので、興味のある人はぜひその動画もチェックしてみてね。
この事件はいつか誰かに映画にして欲しいね。「Winny」的な感じで。
そして、立花さんはNHK上層部の指示によって、立花氏自身が行わされてきたその他の不正経理を週刊文春に内部告発し、NHKを退職。その後「NHKから国民を守る党」を発足させ、2019年の参院選で見事当選を果たし、国政政党の党首になりました。現在は、国会議員2人を抱える政治団体の代表として、現在進行形でNHK問題に取り組んでいます。
当時の記事を自身のYouTubeチャンネルで紹介する立花孝志氏。
ちなみに、2023年12月5日の参院総務委員会で、ガーシーの代わりに繰り上げ当選になったN国党の斎藤健一郎議員が、「横領事件の被害総額である1億4000万円は、その後全額回収できたのか?」と、NHKの稲葉会長に質問したところ、「様々な資産含め6700万円ほどは回収できたが、これ以上は回収の目処が立たなくなったため、被害総額のうちの1億2500万円は未回収のまま償却処理した」と答えています。(動画:総務委員会質疑より)
…いや、全部回収できてないんかい!!
と言うか、本当は20〜30億円横領されてたんだよね?
その分の受信料どうした?
うん。まあ、僕はテレビないから関係ないからね、まあどうでもいいけど。
とにかく、以上のように、立花さんはもともとNHKで経理を担当していたので、数字にも強く、選挙についても知り尽くしている選挙の専門家でもあるんです。
そして、自らこの選挙のトリックや戦術についてネットで解説していて、その動画がけっこう面白いんでよく見ちゃうんですよね。あとNHKの受信料関連などでよく裁判をしているので、裁判についてもめっちゃ詳しくて、常に何かしらの裁判をしています。
ちょっと前だと、ガーシー関連で俳優の綾野剛と裁判してました。
さらに、N国党は現在、大津綾香という人物に党が乗っ取られそうになっているので、その代表権を争う裁判をしています。負けたら国政政党じゃなくなるので大ピンチ状態!3月に出る判決は一体どうなるのか!?そちらも今後は要チェックや!!
というわけで、余談はこのくらいにして、早速、衆議院比例選挙のどこが不公平なのかについて、簡単に説明したいと思いマッスル!
衆参選挙の違い「比例代表制の罠」
まず、日本の国会議員を決める国政選挙は小選挙区比例代表並立制です。
これは小選挙区制と比例代表制の2つの選挙を1回の選挙で同時に行う制度で、日本以外だと、韓国やフィリピンなど、Wikipediaには17カ国が導入していると紹介されていました。
小選挙区制は各選挙区の立候補者の中から1人だけが当選する制度で、比例代表制は提出された候補者名簿から、各政党の投票率に従ってその名簿順に当選者数が決定される制度です。
2つの選挙を同時に行うので、投票者は毎回投票券を2枚渡されて、それぞれに投票します。
そして、衆参選挙のそれぞれの基本的な違いは以下の通りです。
当選者数 | 小選挙区 | 比例区 | 任期 | |
衆議院(4年ごと、または解散時に改選) | 465人 | 289人 | 176人 | 4年 |
参議院(3年ごとに半数づつ改選) | 248人(124人) | 148人(74人) | 100人(50人) | 6年 |
そして、めんどくさいことに、衆参それぞれで選挙のルールが若干異なっているので、まずはそちらを説明します。
小選挙区制
はじめに、小選挙区制での違いはというと、衆院小選挙区では各都道府県ごとに割り当てられた選挙区の数ごとに1人ずつしか当選しないのに対し (例:北海道は12区割り当てられ、それぞれの区から1人ずつ当選する)、
※衆院小選挙区の各都道府県別の当選人数 (総務省)
参院小選挙区では、原則、衆院と一緒で各都道府県ごとに選挙区が割り振られますが、「1票の格差」是正のため、「鳥取と島根」、「徳島と高知」をそれぞれ1つの選挙区とする「合区」が設けられているので、選挙区の数は45になります。
さらに、選挙区ごとに当選人数が違っていて、1人しか当選しない1人区が32、2人当選の2人区、3人当選の3人区、4人当選の4人区がそれぞれ4、そして、もっとも多い6人当選の東京の6人区が1の計45選挙区で、74人が当選するようになっています。
なので、先ほど小選挙区制は当選者は1人と言いましたが、厳密には、参院小選挙区では複数人当選する区があるので、その辺がまずちょっとややこいです。
※参院小選挙区の選挙区別の当選人数 (総務省)
というわけで、小選挙区は基本的に死に票が多く出てしまいます。
まあ、そりゃそうだよね。特に1位しか当選しない選挙区だと、2位以下に入った票の声は切り捨てられちゃうからね。
なので、当選者数が少なければ少ない選挙ほど、ブランド力のある大政党が有利になります。
そして、この死に票が出ずらいように、救済措置としてあるのが、比例代表制です。
比例代表制
まず、比例はドント式という方法で当選者が決定します。そして投票用紙には政党名を書くことになります。
衆院比例 | 参院比例 | ||||
ブロック | 定数 | 得票率 | ブロック | 定数 | 得票率 |
北海道 | 8 | 8.6% |
全国
|
50
|
1.8%
|
東北 | 12 | 5.8% | |||
北関東 | 19 | 4.3% | |||
南関東 | 23 | 5.0% | |||
東京都 | 19 | 3.8% | |||
北陸信越 | 10 | 7.3% | |||
東海 | 21 | 4.1% | |||
近畿 | 28 | 3.1% | |||
中国 | 10 | 7.2% | |||
四国 | 6 | 11.6% | |||
九州 | 20 | 4.2% | |||
全国 | 176 | 0.5% |
こちらは、衆参比例のブロック(区)と定数、そして1議席獲得に必要な得票率を表したグラフです。
本来であれば、参院比例の50議席に対して、衆院比例は176議席あるので、衆院比例の方が約3.52倍当選しやすいはずです。
しかし、実際は、なぜか衆院比例は全国で11ブロックに分けられているので、本当は全国平均0.5%の得票率で1議席獲得できるはずなんですが、最低でも近畿の3.1%の得票率がないと当選できない仕組みになっているんです。
ちなみに、この0.5%という数字は、幸福実現党の釈量子さんが当選する数字になります!
そう考えると、本来の当選ハードルの低さがよくわかるよね。そして、彼らはこの選挙システムに阻まれる形で出馬すること自体を諦めたらしいです。
そしてさらに、こちらをご覧ください。
得票率 | 議席数(衆院比例) | 議席数(参院比例) |
16% | 29 | 8 |
12% | 20 | 6 |
9% | 15 | |
8% | 11 | 4 |
7% | 8 | |
6% | 8 | 3 |
5% | 6 | |
4% | 2 | 2 |
3% | 0 | |
2% | 0 | 1 |
これは、比例の全国平均の得票率に対して、衆参でそれぞれ何議席獲得できるのかを表したグラフです。
これを見ると、まず、参院では2%の得票率で1議席獲得できますが、衆院では0です。3%でも0です (近畿の3.1%でようやく1議席)。
そして、4%で初めて2議席獲得できます。まあ、ここまでは参院も4%で2議席なのでまだいいですが、問題はこれを倍々にして行った時です。
得票率が4%から、倍の8%になったときに、参院がそのまま倍の4議席獲得になるのに対し、衆院は7議席多い11議席獲得になります。(北海道0、東北1、北関東1、南関東1、東京都2、北陸信越1、東海1、近畿2、中国1、四国0、九州1=11)
さらに倍の得票率16%になると、参院がそのまま8議席なのに対し、衆院は21議席多い29議席になります!
…。
おかしいよね?
さっき、小選挙区の時に、1票の格差があるから、合区を作ったって話をしましたけど、これ1票の格差どころの話じゃないよね?
なんで衆院だけ全国比例じゃなくて、11個もブロック別れてんの?
やばいでしょ。
得票率が倍違うから、議席も倍違います。→ わかる。
得票率が倍違うから、議席も倍、そしてボーナスであと21議席あげます!→ え?ちょま!?
これ計算してみたんですが、2021年の衆院比例で、自民は全国平均33%の得票率で全体の40%の72議席を獲得していましたが、本来であれば33%の得票率では、最大で14議席少ない58議席(1議席0.57%計算)になっていたはずで、もっというと、この時、投票率が56%だったので、その得票率は実質的には全有権者全体の19%にしか過ぎず、19%の得票率で獲得できる議席数は、最大で39議席少ない33議席(1議席0.57%計算)になるはず。
つまり、投票してない人の39議席分が余計に自民党に振り分けられちゃっているんです!
これが20%の支持率を40%の議席に変換してしまう「衆院比例の罠」で、このトリックを駆使して政権運営をしている自民党はめちゃくちゃ巧妙ですね。
仮に、N国が全国比例で3%=150万票の票を集めても、この選挙システムの中で戦うと、全て死に票になります。
なので、比例代表制自体は、少数政党の声を拾う役割がありますが、衆院の比例に関しては、ブランド力のある大政党に有利になっているので、皆さんその点は知っておいたほうがいいと思います!
まあ、知っていたところで何もできることはありませんが。
これ作ったやつもめっちゃ頭いいけど、これに気づいて、参院比例から選挙戦略を組み立てて、マジで国政政党を作った立花さんも相当だと思いますね。
選挙はオワコン
はい。というわけで、以上が衆院の比例が少数派を多数派にする仕組みです。
自民党目線、野党にはバラバラに選挙を戦ってもらった方が都合がよく、いつまで経っても野党政党が与党になれないのは、こういった選挙上の理屈があるからです。
自民党は2021年の衆院選で、全有権者でみると、比例20%・小選挙区27%の支持率 (投票した人だけでみると比例33%・小選挙区48.4%) から、衆議院全体の56%にも上る261議席を獲得しているので、まじでチート性能が高いですね。
なので、選挙に行っていない約50%の有権者が投票に行かない限りは、自民党一強体制が続いていくはずなので、個人的には、選挙はもうオワコンだと思っています。
選挙で国の政治を変えていくことは、ここから自民党に近いような政党を作って行かなければいけないってことなので、無理ゲーに近いです。
小選挙区がそもそも大きい政党に有利で、少数派の声が抹殺されるから救済措置としての比例区なのに、衆院比例も大政党に有利な仕組みになってるって、なんで誰も文句言わないんだろ?
まあ、全国的に見たら、自民党は別に多数派ってわけではないってことか…
よし。なんかあれしろこれしろって色々言われても、それは別に大多数の国民の民意ではないから今後は全部無視しようっと!
とりあえず、誰か早急に衆院の比例の11ブロックをクラッシュして1つの全国ブロックに変えてください。どうぞよろしくお願い致します。
終わりんご。